Wednesday, December 20, 2006

[廈門・196日] そういえば元ボスは・・・

以前からこのblogに目を通していただいている方には、このところ一人の人間が登場してこないではないかと思われているに違いない。私を廈門に引きずり込んだ張本人、台湾の元ボス。八月初めから高血圧に悩まされ、それでも現場を仕切って開店にまで持っていった男。一体どうしているのか。私もよくわからない。仕事の打ち合わせ、黙礼、簡単な会話を交わすものの、何を考えているのやらさっぱり解らない。今後どんな風に仕事に関わっていくのか聞いてみても、「慢慢来、慢慢来」 [ man4man4lai2 ・ゆっくりゆっくり ] としか言わない。

前にも話したように、上司のボスというのが建築の「外行」 [ wai4hang2 ・素人 ] 。その上物事が決められない、朝令暮改、間違いはたとえ自分が指示したものだったとしても部下の責任にしてしまう。部下はたまったものではない。今日も食事時、麗江の現場担当者をひたすら罵り続けている。ボスの去った後、「今日の食事は味がわからないでしょー」と声をかけた。彼は私に「ポストを替わって、ポストを替わって」と懇願してくる始末である。

私はボスにほとんど罵られたことはない。理由は簡単だ。「外行」には私のやっていることが理解できないからだ。文句のつけようがない。会議の席でも、私が打ち合わせを始めると、「じゃ旨くやってくれ」の一言で退席してしまう。ありがたくもあり寂しくもあり・・・。

元ボスの話に戻ると、彼、このボスとの確執がますます激しさを増しており、彼から実質的な権限を何とか取り上げようと策略を立てていた。そのため、最後の切り札を斬るまで私たちには何も話をしてくれないのである。先週末に開かれた董事会、元ボスは開始直前に席を立って姿を消したという。おそらく会の議事録を見て、密かに裏ボスと練って合意した会社の改革案が見事消えさっていたからに違いない、と私は見ている。元ボスは負けたのだ。

[ 写真: そんな殺伐とした内容はおいといて、昨日の廈門の空である。実に気分爽快でありました。今日は中国語教師が別の生徒を教えに行ったため、私の時間が空いた。おかげで投稿はいつもより早めなのです。 ]

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