
そんな最中にやってきたのがボス。ホテル一泊99元について話し始めると、それは一寸違うぜとこちらも熱く反論を始めた。竜虎相まみえたのである。しかしどう見ても代案を持たないボスの説得力は弱い。それでも元ボスは静かに上司の話を聞いている。ボスを見つめる目は悲しそうだった。私は用を見付けてその場を去っていった。
この企業グループ、その中でオンブにダッコが不動産開発部門。石油化学グループが生み出す大きな利益を使い切るための部門なだけに、最も給与が低い。そのことを秘書も運転手もみんなして私に話をしにくる。といわれても、私だってオンブにダッコ状態、何も利益を上げていない。いつクビになっても給与を減らされてもおかしくないのだ。契約とは言い難い一枚の紙には、署名無し、私の名前無し、つまりどう転んでも保証しますよととは言っていないのだ。
あー今日も殺伐とした話になってしまった。それに一人頑張っている総経理のおかげで、帰宅は遅れるは、中国語の授業は中止になるわでいいこと無しであった。
[ 写真: 竜虎二人の写真。結構いいタイミングで撮影できた。シャッター音の後、ボスはその場を少し後ずさりした。撮影されるのを嫌ったのかもしれない。 ]
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