
私の部屋に居候が長逗留し、脇に人がいては勉学に集中もできず、老師は老師で個人的問題で身が入いってこない。結局十一月は中文学習の空白のひと月となってしまった。元ボスはしきりに私の中文が進歩していないことに口を挟み、会社内部の組織替えで、私が話ができないままではポストも与えられずと嘆くことしきり。元々会話で仕事をするなぞ思ってもいなかったのが、口先だけで仕事を進める中国人社会の特質にうんざりし、さらに中文をしたためなければならず、役員食堂で情報をやり取りするという習慣にもなじめないでいる。
とはいえ一念発起、中国人になりすませるだけの会話力をつけようと、この年で語学の勉強を再開したわけであり、ここで折れては東アジアの首領の私の名が泣く。十一月末に戻って、老師共々気を取り直し中国語学習に再び取り組むことにした。仕事の合間を見付けては予習に取り組み、漢字練習をしてみたりしている。はたして、七月末の中文学習、あの気の入れようが戻ってくるのか、正念場となった。
[ 写真: 私のデスクは一番後ろ。なおかつ衝立があり、簡単にはデスクトップは覗けない。それをいいことに、ときに中国語の予習なぞしている。しかし元々一つのことに熱中すると他が見えなくなる質、顔を上げると脇で元ボスがニコニコと私を見つめていたりする。 ]
No comments:
Post a Comment