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Thursday, January 26, 2012

台北・巷の年始風景

こちらの正月は農暦の春節がそれにあたります。今年は1月23日でした。農暦ですので元旦は毎年ちがいます。それに農暦ですと季節感を感じられますね。西暦の元旦から季節は春ですが、実感としてはやはり二月前後なら梅も咲き始めますし感じやすい。ただこのところ台北の気候は愚図つき肌寒くそれが数ヶ月も続いている。いっとき快晴が三日続きました。総統選挙の後のことです。騒がしかった選挙活動が終わって、どちらに転んだとしても、天もほっとしたのでしょうか。しかしこの正月、またまた曇天湿冷が戻ってきてしまいました。

昔千葉の田舎で生活していたころ、部落のばっちゃんが生活の区切りを農暦でしていました。畑の準備やら田植えの時期やら遅霜の心配もみな農暦から図っていました。今の一般的な生活の中で農暦が活きているのはお盆ぐらいでしょうか。夏の終わり、秋の始まりです。八月十五日前後、海は土用波が出始めて海水浴はくらげが出るのでやめましょうね、なんてことを教わったりしました。

正月は正月らしい風景を見てみたいものです。しかし都会ではなかなかそれを見るのは難しい。三十年近く前の台北の正月は町中真っ暗、人影もありませんでした。ホテルのスナックもお休み。居残ったピアノの先生や従業員と一緒に、いつもはご法度の賭け事を夜中じゅうしていたものでした。子供も小正月までは賭け事に加わることができたそうです。今はどうなんでしょう。

現代の台北市内の巷の一角はというと、松飾があるわけでもありませんし、国旗が出ていることもありません。ごく普通の変わらない風景です。コンビには24時間営業、小売店も昼間は店開き、ブラウン珈琲だってダンテ珈琲も開いている。ただいつもより店じまいは早いようです。昨日は夜食を選びにコンビニに出かけてみました。お客さんは日本人観光客の若者、それとこれも自由旅行で訪れたと見られる中国人の一家。話す発音ですぐわかりますね。

ツイッターのフォロアーの方は台湾人と結婚した日本人女性。彼女のつぶやきには正月に一族集まって会食をする、その段取りをする風景を描写していました。手際よく12種類の料理を義理のお姉さんだなんだかんだ大勢で料理していく。彼女、あーいつかはあそこに加わって料理をつくるんだな、といっておりました。こちらの正月風景は外からはわからないんですね。

ワタシはというと・・・正月初二日、厦門時代の同僚が里帰りしてきておりまして、恒例になった彼との一日をしに新竹まで出かけてきました。あとはガランとしたマンションに大家さんと二人。初四日の今日はマンションのあちこちから会話が聞こえてきています。みな戻り始めたようですね。

[burikineko]


Wednesday, January 4, 2012

正月といっても何も変わらない台北市内の風景でした・・・政治風景を除いて

元旦の日曜日、街に出てみます。私の住まいは中山北路といって目抜き通りの一角にあります。少しは変わった様子があるかと思いきや、いつのも日曜日同様開いている店は決まって開いていました。ただ街行く人の波はいつもより少なめ、なおかつ行き交う人が話す言葉の半数は日本語。正月休みを利用しての台湾観光でしょが、台北の冬は「湿冷」。じめじめして肌寒い。楽しみの半分がこの気候で失ってしまうんですね。

今月半ばの14日に総統選挙があります。テレビを見ていても青色の集団(国民党)、黄色の集団(民進党)ばかりが目に付く。一方で目先の優遇策を引き出すために動き回る集団ありでなんの面白みもありません。昨日お会いした方は本気で台湾の将来を憂いておいででした。もし今回、現政権が引き続いたなら、大陸との統一の方向が決まってしまうだろう、そうなればちっぽけな台湾、あらゆるアイデンティティーが失われてしまう。キャピタリズムの一部の人たちはどうすれば儲かるかがあらゆる政策に優先される、それが可能な体制を応援する、だから夜八時以降の番組(ニュース番組や特番)は見ないでいる、と話しておりました。

私は台湾が好きです。以前よりもずっと好きになっています。台湾の人は「とても小さな国」といいますが、そこにはとてつもなく大きな隣国に比する豊かな自然環境があります。すばらしい文化的背景を持つ原住民がいます。多元的で多様性のある国なんです。私も陰ながらそんな小さな島国がその独自性を残し続けることを願っています。

[burikineko]