元旦の日曜日、街に出てみます。私の住まいは中山北路といって目抜き通りの一角にあります。少しは変わった様子があるかと思いきや、いつのも日曜日同様開いている店は決まって開いていました。ただ街行く人の波はいつもより少なめ、なおかつ行き交う人が話す言葉の半数は日本語。正月休みを利用しての台湾観光でしょが、台北の冬は「湿冷」。じめじめして肌寒い。楽しみの半分がこの気候で失ってしまうんですね。
今月半ばの14日に総統選挙があります。テレビを見ていても青色の集団(国民党)、黄色の集団(民進党)ばかりが目に付く。一方で目先の優遇策を引き出すために動き回る集団ありでなんの面白みもありません。昨日お会いした方は本気で台湾の将来を憂いておいででした。もし今回、現政権が引き続いたなら、大陸との統一の方向が決まってしまうだろう、そうなればちっぽけな台湾、あらゆるアイデンティティーが失われてしまう。キャピタリズムの一部の人たちはどうすれば儲かるかがあらゆる政策に優先される、それが可能な体制を応援する、だから夜八時以降の番組(ニュース番組や特番)は見ないでいる、と話しておりました。
私は台湾が好きです。以前よりもずっと好きになっています。台湾の人は「とても小さな国」といいますが、そこにはとてつもなく大きな隣国に比する豊かな自然環境があります。すばらしい文化的背景を持つ原住民がいます。多元的で多様性のある国なんです。私も陰ながらそんな小さな島国がその独自性を残し続けることを願っています。
[burikineko]
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