Tuesday, December 19, 2006

[廈門・195日] 一陽来復

まもなく冬至、一陽来復 [まもなく春がやってくる、運が向いてくる]の日、今が一番苦しいときか。考えてみればそうかもしれない。12月のblogを読み返してみると、なんと登場人物の狭いこと。ほとんどが我が秘書と我が中国語教師との話。なおかつこの二人同一人物とくれば、ほとんど話にならない。あとは秘書嬢を追っかける男の話。それだけ行動範囲が狭かったのだ。

仕事場がばかでかい紡績工場の一角に移ってからというもの、買い物も食い物も他の人に会うのも車が必要。食事だけは食堂でとることができるからいいものの、周りを見渡しても顔ぶれは変わらず、煙草が切れても買い足しすることもできない。自ずと話題が限定されてしまう。

家に戻り、中国語教師が訪れるのを待ち、外部情報を交換し、現場ではああだったとか、ホテルの経営陣の給与が半減するのでほとんどが辞めていってしまうとか、代わりの総経理が新年にやってくるとか、ようやく新鮮な話題に出逢うことになる。

12月は私だけでなく、我々の仲間も苦悩の日々だったらしい。新しい人事と共に、同じ仲間の一人が本社の総経理に大抜擢された。この男、拍馬屁 [ pai1ma3pi4 ] 、いわゆるおべっか男、ごますり男、それも実に壮絶。口先の鋭いことこの上ない。欠点を指摘しそこを徹底してついてくる。同僚は彼の役に立たない攻撃に辟易とし、私にしきりに離職したいと漏らす。おかげで我々はバラバラに。私もそんな中に巻き込まれたくなく、可愛い中国語教師とささやかに日々を過ごすこととなってしまった。そんなわけで一陽来復を願うのである。

[ 写真: 早朝六時半の風景。まだ日は昇ってこない。後ひと月半待てば旧暦の正月がやってくる。春到来である。 ]

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