Thursday, December 7, 2006

[廈門・183日] 戻ってきた笑顔

身近にいる人たちにもいろいろな人生が待ち受けているもので、私の愛する中国語教師も、私が日本に戻っている間にいろいろな出来事を体験していたようなのです。あれこれ問いつめることもなく、それとなく聞くこともなかったものの、目と言葉尻から、あーいろいろなことがあったんだろうなと、心を痛めておりました。

私も気を取り直し、しっかりと中国語をやり直そうと老師に伝えたところ、彼女も力強い言葉で励ましてくれましたし、これまでの学習の甲斐あってか、教科書の新しいページも何とかクリアできてしまい、心なしかほくそ笑んでいたりしている次第です。彼女あっての成果であり、彼女のキツイおしかりも昔を思い出させます。なにより自然な笑顔がでてきたのがうれしい限りなのです。初めて二人が中国語という一つの媒体で知り合ってから半年、今まで以上に充実した授業になりつつあります。

私たち二人、他の人からは、いささか異常な関係ではないかと思われてる節を随所で見ておりますが、当人、至極自然で、私には母親を亡くしたときの娘が父親を必死に面倒みようとしていた姿を思い起こさせるのです。これも年の功がなせる技かと、この関係の続くことを願っている今日この頃なのです。

先日誰とだったか忘れましたが、中国の南と北の違いについて話し合ったことがありました。(おっと思い出しました、日本からこちらにやってきていた先輩の台湾系日本人の華僑、仕事ついでに訪れてくれたとき、ホテルの珈琲テラスでのことでした。)南は何しろ人なつっこいし話し好き、北はつっけんどんとして取っつきにくい。ここアモイは南系、珈琲テラスのお嬢さんは私たち二人に愛想よく長話をしてくれておりました。我が中国語の老師も当地の人間、実に話し好きですし、面倒見がいい。一人長逗留しているものにとってはかけがえのない相手なのであります。感謝、感謝。

[ 写真: この半年で大人の顔つきになってきた中国語教師。空白の11月当時と違い、目に輝きが戻り、顔色も艶もよくなって戻ってきた。 ]

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