
では私はというと、リタイアードの専門家として受け入れているとのこと。リタイアードといわれると建築家にはリタイアードはない、と自負しているので、はっきりと言われると小憎らしくなる。ボスは我々新入りの幹部との会食の席でこう話していた。「私は君と違ってストレスの度合いが違う。君の仕事はいつまでも続けられるが、私の仕事には限度がある。退職までそんなに時間がない」。つまり新入りの幹部の中から次世代をになう人材を捜し始めていると感じた。
その仲間から選ばれた一人、新しい総経理の彼が今日我が家に一宿を求めてきた。やってきたのが十時近く、それまで仕事場で組織改革の案を練っていたとのこと。現在の案を語りながら私のしたいことは何なのか、そのための提案を提出して欲しいと話した。リタイアードと語っておきながら、一方では意欲的な改革に荷担してくれと。はっきり言って疲れる話だ。それでもこの気持ちのいい廈門に慣れ親しんだ今、ここでの仕事も受け入れなければいけないのかもしれない。
[ 写真: 新しい総経理の話が長引き、投稿が翌日になってしまった。写真は池の鯉。この写真を撮っている傍らで、本社から現場へと追いやられるらしい総経理が煙草をくゆらせていた。 ]
No comments:
Post a Comment