「新年快楽!」、といえるかどうか、農暦の正月、全くの寝正月、起きて喰らってクソしてまた寝る、腹が空けばあり合わせのものをまた喰らう。端から見ればまあなんと哀れなと思われるに違いない。しかし当の本人、至極満足していた。安定、安静、安逸。この時間がほしかったのだ。これで天候が優れていたらいうことは何もなかった。曇天と小雨、正月四日間の天気である。
一週間の休暇は、本来いくつかの予定を立てていた。まず一番、田園の農家で正月を迎える。これは除夕に会食会が開かれオジャンになった。二つめは大学の教師と会食、これは明日実行する予定だ。三つ目は里帰りをしなかったルパン四世似の運転手とお茶、いまだに連絡がないところを見ると、ボスが車を使い回しているようだ。
もう一つはフェリーに乗ること、アモイ島は今ではいくつかの橋で本地と結ばれている。ほんの十年前まで、船で行き来していたという。この話を知ったのは会社のバスで帰宅する際、海岸線の風景を眺めながら隣の席の若き人妻に尋ねたことで知った。後日同行してくれるとの話がまだ残っている。船は好きだ。東京下町の川をポンポン船で回ったときも、上海黄浦江の遊覧船に乗ったときも、韓国江原道の裏寂れた漁村で引き舟を曳いたときも、どれもいまだに印象深い。
過年の廈門は閑散としている。正月の東京と似ている。繁華街以外、人通りは少ない。大都会は出稼ぎの場所だ。彼らはみな過年に里帰りする。田舎に活気が戻った一瞬かもしれない。
[ 写真: Google Map から。昨年半ばまで住んでいた、千葉の田園、勝間にある古農家と、その後八ヶ月を過ごした廈門のマンション。 ]
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