我が社の組織替えは一つの方向へ進んだようだ。あたかも衣替えのようにひとが入れ替わりつつある。立春が過ぎて、気温は急上昇、会社内部の人事も熱を帯びている。方向を私なりに分析してみると、元ボス、いや今のボスが招聘した人間は、トップと実権を握った新任の総経理によって葬り去られようとしているかのようだ。招聘された人間の愚痴話を聞く立場にいられる私、つまりプロジェクトを運営しているわけではない私には、圧力はかからない。
とはいえ、私には私なりの問いつめが来ている。どの部門を選択するのか、誰の元で働くのか、何をしたいのか。といわれても、私の部署も地位も決まっているわけで、新任の総経理の息がかかるかかからないかで、会社の人事というのは容易に入れ替われるのか。今のところ、会社には建築士がいない。デザインのできる人間はいない。役割は果たしている。それでも私を消そうとするならば、代わりの人間を捜してからになるだろうし、もう少し時間もかかるに違いない。その間、私なりの考えを元に行動しなければならないかもしれない。
イヤな話である。いや会社とはそういうものなのだろうか、教えてもらいたいものだ。優れた才能を活かすのでなく、潰してしまおうというのだろうか。息のかかった人間だけの組織なぞ、ロクでもないと思うのだが。と、ここまで書き綴って気がついた。元ボスで今ボスもそんな一面を持っている。その下で日々仕込まれた新任の総経理は、今度は彼に替わって元ボスで今ボスを消し去ろうとしている。
舞台は替わったのだ。ホテルの工事現場事務所から、舞台はヘッドクォーターオフィスへと移ったのだ。ここでも私は数少ない観客なのだ。
[ 写真: 愛娘が送ってきた冬の勝間のネココたちの写真。仲良しなのだ。陰湿な人間関係とは縁もゆかりもなのだ。お互い身を寄せ合って暖をとっている。相互扶助なのだ。 ]
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