
とはいえ、私には私なりの問いつめが来ている。どの部門を選択するのか、誰の元で働くのか、何をしたいのか。といわれても、私の部署も地位も決まっているわけで、新任の総経理の息がかかるかかからないかで、会社の人事というのは容易に入れ替われるのか。今のところ、会社には建築士がいない。デザインのできる人間はいない。役割は果たしている。それでも私を消そうとするならば、代わりの人間を捜してからになるだろうし、もう少し時間もかかるに違いない。その間、私なりの考えを元に行動しなければならないかもしれない。
イヤな話である。いや会社とはそういうものなのだろうか、教えてもらいたいものだ。優れた才能を活かすのでなく、潰してしまおうというのだろうか。息のかかった人間だけの組織なぞ、ロクでもないと思うのだが。と、ここまで書き綴って気がついた。元ボスで今ボスもそんな一面を持っている。その下で日々仕込まれた新任の総経理は、今度は彼に替わって元ボスで今ボスを消し去ろうとしている。
舞台は替わったのだ。ホテルの工事現場事務所から、舞台はヘッドクォーターオフィスへと移ったのだ。ここでも私は数少ない観客なのだ。
[ 写真: 愛娘が送ってきた冬の勝間のネココたちの写真。仲良しなのだ。陰湿な人間関係とは縁もゆかりもなのだ。お互い身を寄せ合って暖をとっている。相互扶助なのだ。 ]
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