Sunday, May 27, 2007

[廈門・355日] バースデーケーキ

もう一人の老頭子、奥さんが子供の元、カナダへと去って久しい。家に戻っても、ガランとした部屋に一人、退屈になるのだろう、私をしばしば引っ張り出す。近くのコーヒーショップで雑談、二時間、のんびりと過ごすのがこのところ多い。麗江の若造がやってきては、また三人で会社内部の話し、仕事のやりくり、恨み辛みを語り続ける。

店の女の子から、しばしば訪れるならば、VIPカードを購入したらいかがですか、と提案された。300元、はじめは断っていたものの、話を聞いてみると悪い話ではない。一回、一杯の珈琲を注文すると、もう一杯が無料になる。二人ならば一人分タダ。なおかつ一年間有効と来ている。一杯25元から30元、十回一寸で元が取れる。珈琲はこちらでは高価だ。そんなこんなで普通に考えればかなり得。店は珈琲をいかに安く仕入れてくるか、仕掛けはそのへんにありそうだ。

もう一つの優待条件が、誕生日に10インチのケーキをサービスしてくれるという。VIPカード購入時に住所や携帯や誕生日を記入するのだが、私は素直に半年後の日付を記入しかけた。脇で老頭子、「このアホー、次回の董事会のあとにすればみな集まって食えるではないか!半年後、俺たちここにいるかも分からんのだ!」。さすが老頭子、董事会のあとなら麗江の若造も廈門にやってきている。

そのバースデーケーキが先週日曜日に手に入った。あらかじめケーキの種別と店にやってくる時間を知らせておいた。見事なチーズケーキを男三人口にした。悪くない手作りケーキだ。十分チーズが濃厚であった。ばかでかいので持ち帰ることにし、翌日会社でみなに配ることにした。

残った八人分のケーキ、ボスの秘書に頼んで分配してもらう。周りの女性が口にし、それでもまだ残る。ボスの秘書、「ボスにあげて来マース」・・・。その後、ボスが周りの人間に話をして回ったらしい。これで私の誕生日は五月に決まってしまった。六月はもう一人の老頭子が誕生日を迎えることにしている。また旨いケーキが食えそうだ。

[ 写真: 池の鯉の続き。鯉がどこに運ばれたかは知らない。彼らが去った後の池はいま、浄化装置の設置工事を行っている。なにしろ夏場を向かえ、池一面に大量の藻が発生、水がどろんとしてしまったのだ。 ]

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