Sunday, May 6, 2007

[廈門・334日] Skypeの友

廈門にきては日本の友人や我がまな娘との電話交流が多いだろうと想像し、電話代節約にはスカイプが最適だろうと、日本にいるときから準備を整えていた。にもかかわらず、電話交流は一方通行で、スカイプの友の実に少ないことを知らされた。昨年十一月に発送した移転通知にも、スカイプネームを記しておいたのだが、いっさい反応無しということは、スカイプユーザーが少ないからだろう。

中国人は「交流」が生き甲斐の方々である。何がなくとも人と人。コネクションの世界である。仕事中であろうと、彼らの交流はインターネット上で万端行われている。利用しているのはMSMessenger、こちらでQQ、手が空けば誰かとチャットしている。以前私もしばらくかよったホテルの事務所では、あまりにもQQでの井戸端会議がひどすぎるということで、元ボスがインターネット接続を切ってしまった。まあそれでは仕事にも差し支えるということで、二三日で復活してしまったらしい。

わたしはQQを使いたくない。でスカイプの登場だ。いや、こちらでは、というか中国人はスカイピと称する。元々の英語の発音がどんなものか知らないので、スカイプをスカイピと呼んでいる。響がなにやら滑稽に聞こえる。そのスカイピ、私との交流を求めてかかってくるのが、実にうら若き女性たち。スカイプネームも日本文、つまり日本語を勉強している学生たち。

彼女たち、なかには半年の勉強というものの、そこそこ日本語になっている。成都の大学生、彼女は十分会話になっている。私を君付けで呼んだりするお嬢さんもいたりする。諭そうかなと思ったりする。君づけは仲間同士で使うもの、年上の人に使うものではないんだよ、と考えるも、私もスカイプ・プロフィールで年齢を誤魔化しているので、強くは指摘できない弱みがあったりする。彼女たちの多くはプロフィールに自慢の自画像を載せたり、Skypeビデオを開いていたりする。

彼らのささやかな国際交流、日本人との交流に欠かせない日本語、彼らはインターネットの利点を最大限利用して、日々これ日本語学習に励んでいる。日本の若者も、とじた日本の携帯メールに留まらず、彼女たちのように個人的国際交流を試みてみるのもいいのではないかなぞと教育じみたことを考えたりしてみた。

[ 写真: 先日のblog記事、「いじりたおす」でお話しした元中国語老師との「交流」メールの一部。「鳩鳩」はわたしのこと、中国語でjijiと発音する。 ]

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