Wednesday, May 2, 2007

[廈門・330日] 気がつけば運転手が

先日のblogで追われた運転手と記した。昨日、その運転手とばったり顔を合わせた。時は昼飯時、労働節の休みを誰からも相手にされずにいる老頭子二人、連絡を取り合って羊肉麺を食しながら、例のごとく会社のあれこれについて話し合っていた。とそこに例の運転手が声を掛けてきた。あれおれかれと握手をし、職はどうした探し当てたか、例の総経理は去ったぞ、私は以前と違ってとても忙しいぞ、などなど近況を告げたところである。不思議な縁というものだ。少しばかり痩せていたものの、血色はよく、老頭子二人は安心して彼と別れた。

別れたあと、二人の老頭子、例のごとく珈琲店に足を向けた。会社のあれこれをまた話し続けるためだ。井戸端会議に近い。意味もない長電話に近い。彼が話し続け、私が聞き続ける、いつもの光景である。

珈琲を注文に来た色黒で背が低くメンタマのやたらでかい小姑娘 ( xiao3 gu1 nian2 年かさのいかない女の子 ) に声を掛ける老頭子。「オー君がトレーシーか」。オイオイオイ、なぜ彼女の名前を知っているのだ。そう、麗江の若造が来たとき声を掛けた女の子が話してたっけ、「・・・えー、あなたは日本人ですかー。店に日本語を勉強している子がいるんですよー・・・」。彼はその話と彼女が語った小姑娘の容姿を覚えていたのである。私も定かでない会話をたぐり寄せ、「そーかー、君かー、でいつ(日本語で)おしゃべりする?」。私もいい気なものである。気軽に誘ってみる。

その色黒チビ助が今日家にやってくる。本当に顔を出すかはわからない。暇な一週間である。老頭子が、孫のような小姑娘と、テラスに椅子を出し、夏間近な陽光を浴びながら雑談する、それもいいだろう。

で夜、この縁結びを手伝ってくれたもう一人の老頭子から電話が入った。結果はどうだったの?彼も気になっていたようだ。うら若き女性が一人老頭子と二人きりの光景を思い浮かべ、心配していたようだ。結果を述べれば、昼過ぎ、色黒チビ助から電話が入り、今日は用があっていけないと告げてきた。電話で断りを入れただけもう一人の小姑娘よりましである。優しく応対し、別れの言葉をかけた。

[ 写真: 開工式の一こま。かつての秘書であり、中国語教師であり、よき仲間だったさらにもう一人の小姑娘と、四百年のガジュマルと。左端は部屋の掃除に来てくれるおねーさん。 ]

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