Sunday, November 27, 2011

高砂義勇兵の慰霊を弔う日本人

原住民族電視台に「原視台・新聞雑誌」という番組があります。そこで台湾で軍籍のあった一人の日本人を紹介していました。かれは高砂義勇兵とともに南太平洋で戦った方です・・・

今月17日、再度台湾を訪れたこの方、私財を投げ打って高砂義勇軍の同胞の慰霊を治める旅をしているそうです。南太平洋で、義勇軍の連中、なかには霧社事件の高山初子・高彩雲さんの弟がいました、先立った彼らの認識章を持ち帰り、遺族に送り届ける、その中には台湾原住民の方たちもおいででした。生き残った方のもとにも立ち寄り、年老いた身で、96歳だそうです、達者な中国語で語りかけておりました。
私のような戦後世代にはなかなか理解できないでいる太平洋戦争、個人でその総括をされている。テレビの中で、「今日が終わりました。これで明日死んでも本望です」「来年くることができたらそれもそれでいいです」。レポーターが意地悪な質問を奥様にします。「六千万も七千万も使ってしまうご主人を恨んだことはありませんか?」もちろん答えは「いいえ、まったくそんなことはありません」「兄弟姉妹も同じ意見です」。番組ではこの方のことを「原民情」と呼んでいました。

日本ではほとんど死語になっているあの時代のことを、ここ台湾で見直されている。外省人からの発言、本省人の記録、原住民の語らいから。「你不知道的台湾」、まだまだたくさんありますね。
[burikineko]

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