Monday, November 28, 2011

牛糞と活きる

牛糞がバイオマスとして活かされている話は聞いていましたが、西域チベットに牛糞と切り離せない生活をおくっている一家がいました。

昨夜放映された番組、いかに彼らが牛糞を活用して生活しているかを記録した「牛糞」。この地の冬は零下四十度。雨はなし。あたり一帯は樹木が見当たらない高度三千メートル以上の高原。牛の種類はなんでしょう、ヤクでしょうか、百頭をくだりません。家族の生活は糞集めから始まります。女子供の仕事です。糞は集められ、山積みされ、いろいろな用途に使われます。

燃料はもちろん薪代わりに、高さ二メートルにも及ぶ囲いに、家の外壁の材料に、倉庫に、食料庫に、犬小屋に、牛の角と組み合わせて蓋に、子供たちの遊び道具・ソリに、彫刻に・・・。生活に必要なものはほぼすべてが牛糞で。面白いのは壁を仕上げる鏝に凍結した氷片を使う、水っ気がちょうどいい加減なんでしょう。乾燥と厳寒とが可能にしているんですね。なかなか面白い番組でした。演出は台湾人の監督です。 [burikineko]

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