Friday, July 6, 2007

[廈門・393天] 手助け

珈琲店で働く小姑娘二人、仕事探しに必死になっていた。我々幹部がよく訪れるので、何かと会話に入ってきては、きっかけを作ろうとしている。一番人を必要としていたのは、酒店となりでばかでかい工事を担当している老頭子。しかし、彼は若く経験の少ない人間はいらないと常日頃語っていた。せいぜいホテルの幹部に声をかけてあげるぐらいだろう。麗江の若造はほしがっている。しかし彼は危険だ。仕事を超えた人事に関わってしまう可能性がある。

まあ幹部といっても、人事権があるわけでなく、最終的には董事長にお伺いが必要なのだ。事はそう簡単に動かせない。そこで私はホテルに移動したばかりの、交流を最も得意とする元秘書に声をかけてみた。彼女と一度、珈琲店に出向き、面通しをさせた。しばらくして、ホテルの経理から経歴書を持って面接に来てみなさい、と返事をもらったという。

では連絡を入れてみては。彼女、携帯がつながらない、プリペイドカード(ここ中国はプリペイドのみ)が空らしい。きっと金がないのだろう、追加のカードが購入できないでいるのかもしれない。仕方なく、私がもう一人の小姑娘に連絡を入れ、元秘書に電話するようすすめた。

帰宅してすぐ、もう一人の小姑娘から連絡が入る。二人して酒店に行ってきた、元秘書と話をしたところだ、という。二人時間があるので私の家に来て食事を作りますよー。エッ?今晩は元秘書と一緒に珈琲店に出向き、酒店の件を君たちと相談する予定だったのだよ、と告げ、では元秘書共々食事をしよう、とあいなった。

四人、一寸多めの食事を取り、私の家にやってきて、彼女たちの交流が始まった。元秘書と二人の小姑娘、方や珈琲店の内幕を、方や酒店のあれこれをしゃべりまくっている。元秘書、こういうときは活き活きと話をする。特に若き小姑娘に仕事を紹介してきたばかりだ。酒店が駄目なら、もう一つのホテルで面接してきなさい、酒店の彼とは話が付いている、彼は人事担当だ、と姐御気分になっている。気分が良さそうだった。

扶助 ( fu4zhu4 )の精神。ここ中国は人と人、組織をさしおいても人と人の関係が優先される。今の私、組織の中のポジションに関係なく、必要な人間を捜しては一緒に仕事をしている。これも一つの扶助。悪くいえば配下をつくっている。麗江の若造が、体制を語って私の仕事をさせようとする。そうなれば役に立たない組織の論理を振りかざすまでだ。

[ 写真: 記事とは全く関係ない写真。こちらのウェッブ上で探し出した章子怡(チャン・ツ・イ)の映画シーン。着物をモダナイズ、映画を見ていないので何も言えないが、コスチュームがいい。 ]

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