Thursday, July 5, 2007

[廈門・392天] 歩き疲れて・・・

一年前のこと、中国東北地方に出張した際、日本のカード会社から電話が入った。あなたのカードが悪用される可能性がある、という。僅かな金額だが、一度使われると、そのあと大金を支払わなければなる、カードを止めていいか。勿論同意、どこの誰がフィッシングしようとしたのか、カード会社ではだいたい見当がついているらしかった。

こちらでクレジットカードを使うことは全くない。まず使う場所がかなり限定されること、つまり不便なのだ。日本にいたとき、私はしばしばインターネットショッピングをしていた。日本で購入できない商品を手に入れるためだ。お店を限定しているせいもあるが、問題は一度も起きていない。

ここ中国ではまだ外国製品を入手しにくい。出来ても関税の関係でかなり高価だ。私はこのところ、ある商品がほしくてたまらない。日本に戻ってまで手に入れたいと思っている。安心してこの地でインターネットショップが使えるだろうか。あれこれ考えてみた。リスクはあるものの、銀行にある金を分散させることで、被害を最小で済ませられるだろうと、昨日銀行に出向き、綱上銀行(インターネットバンク)の手続きをしてきた。

銀行に金さえあれば、つまり現金さえあれば、ショップは銀行カードを一番信用する。銀行のこのサービスを受けることにした。若き妊婦に同伴してもらい、早めに会社をで、まず預金の一部を引き下ろし、この現金を別の銀行に新しい口座を開き、預金する。暗証番号保護のため、この口座は使わないようにする。そして元々の銀行口座を使って綱上銀行(インターネットバンク)を開いた。使えるようになるのは一週間以内だという。一つ楽しみが増えた。

はじめにこの手続きをしたいがどうしたらいいだろうか、若き妊婦に話したところ厄介なことをいう。パソコンを銀行に持ち込み、二度にわたりあれこれ・・・ということだったが、実に簡単、窓口一度で全て片が付いた。彼女もついでに綱上銀行の手続きをしていた。中国もサービスというジャンルに力を入れ始めている。

もう日が落ちかけていた。手伝ってくれたお礼にと、若き妊婦に肯徳基 ( ken3de2ji1 ケンタッキー・フライドチキン ) で鶏腿 ( ji1tui3 ) をご馳走した。彼女と別れ、ひとり海浜公園をゆっくりゆっくり、日没の海岸線を汗を流しながら帰路についた。海浜公園からみる内海の風景は、流した汗を忘れさせてくれた。歩き歩いて家に着くと、そのままベットに横たわり、気がつくと真夜中の三時、十分疲れていたようだ。

[ 写真: 今年初めに開かれたばかりの海浜公園、珈琲店あり、パブあり、スナックあり、スタンドバーありと、夜中はなかなかの賑わいだという。一度訪れてみたくなった。 ]

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