Wednesday, July 12, 2006

[廈門通信] 安静がほしい

[廈門・35日目] ここでは何でもすべてが突然に変わります。三日の間に三回、出張予定が変わりました。この件を仕切っているボスの秘書は可哀相です。予定をつくっているのは他の人間ですから、彼女が文句を言われる筋合いではないはずなのです。私のボスの米国帰りの秘書に聞いてみました。ここが例外なのだそうです。

何しろすべてがにぎやかです。千葉の田舎暮らしに慣れた人間には安静がほしい。一人で何も考えずにボッとしていたい。これがなかなかできない。広い簡素で何もない部屋にボッとしていても呼び出しがある。携帯電話を手にしている限り、誰かが追っかけてくる。そんなビジネスの世界から逃げ出したくなったら、携帯を棄てて散歩に出ること。好き勝手に街の中を歩き、美味しい羊肉麺を食べ、湖畔のコーヒーショップでエスプレッソを口にする。

先週の日曜日がそうでした。一日のんびりできると思っていたところ、珈琲店から戻ると携帯が鳴りました。でている間ずっと鳴っていたようです。近くのレストランにいるので出てこいと。しなびた格好のまま向かいました。安静がほしいのです。湖畔で白鷺の姿を見ていたいのです。野良猫を追っかけていたいのです。

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