昨年四月、中国の写真家田太権氏の作品「遺却」(日本語訳「忘却」)を紹介し、そのあとレコードチャイナが取り上げて彼と彼の作品はいっきに話題になった。彼のプロフィール写真、片手に毛語録片手に携帯電話はとても印象的だった。ところで田氏、今はどんな作品を世に送り出しているのだろう。
中国百度から検索をかけると、田氏に関する情報は一年前と比べ格段に多くなっていた。それに作品の写真も主題ごとにしっかり整理され、大きめサイズの写真も用意されている。ただ、写真展としては二年前を最後に新しい情報は見当たらない。昨年は彼が教鞭をとる重慶の芸術大学で、学生が衣装をはさみで切り刻んでいくパフォーマンスを企画した記事を見たぐらいだ。彼の作品をみていると、日本の戦後六・七十年代の大衆芸術がもっていた、汗の滴るような熱気を感じる。羨ましい。
[田太権氏のほぼ全作品をここ芸術数据網でみることができます]
[2007年の「印痕」田太権当代図片展--河北石家庄当代美術館 部落格(blogger) ”村長的后花園 ”(リンク切れ)から 一番上の写真右端が田氏]
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