この街を歩いていると、若い女性のファッションに目が向いてしまう。おーそこまでやるかー、めちゃくちゃとも思える着重ね、あふれる色、刺繍しまくりのGパン、そして穴だらけ、かつへそから下へ日々下がり、いまや十センチ以上。いやいや華やかかつ大胆なのだ。花不垃圾、[花 hua][不 bu][土+立 la][土+及 ji]。はやり言葉である。当然若者にしかわからない。色とりどりの衣装、小物などの様を指すらしい。中国語の若き教師が教えてくれた。
当初、いやかなり昔から、中国圏の色文化には違和感を持っていたが、住めば都か、いまでは楽しんでいる。台湾で初めて見た廟、驚きの華やかさだった。間違いなくセンスを疑った。それがどうだろう、今では街を行き来する若者たちのファッションを楽しんでいる。そう、お金をかけたポップカルチャーの浸透だ。KTVの歌手は言う、「男性はブランドもの、女性は流行もの」。彼女は黒をベースのはやり衣装を着こなしている。
ここの若い女性に人気なのが韓国発のファッション。ネットショップでかなり手ごろな価格で購入できる。韓国、衣装にしろ携帯電話にしろ、安く華やかな製品を切れ目なく供給している。これはここで商売する上での強みだ。こちらの女性があたしに聞く。「なぜ日本の女性は同じ服しか着ないの?」。彼らにはそう見えるらしい。
街を行き来する女性が目につく理由に、その見栄えの良さがあげられる。夜目遠目笠の内とはいえ、なにしろガタイがいい、歩く様がいい、顔が小さく、腰が細く、足がまっすぐで膝頭が小さい。昔、ロスの空港で車を待つ間、さまざまな人種を観察していると、残念ながら日本人、歩く様が悪い。膝から下で歩いている。ほかの人種は?というと太ももで歩いている。中国人、幼少の時からガッコで正しい歩き方というのを教育されている。見栄えのいい歩き方をだ。その連中がはやりの衣装で動き回れば、いやがおうにも目についてしまう。
ちょっと待て、若造はどうだ。そういえば流行りもの好きな若造、ラップを踏んで歩いているなー。もう一つ、こちらの女性の髪形、ポニーテールである。ひっつめ黒髪にポニーテール、健康だった戦後の米国を思い浮かべる。
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このところ写真を撮っていない。町中の光景やら人やらをと思い、携帯のカメラを開放したまま湖畔の珈琲店のデッキ席に着いた。対応したウェイトレス、カメラレンズカバーが開いているのを目ざとく見つけ、眉間にしわを寄せ、唇をひん曲げた。オット、某大学教授(助教授?)のように濡れ衣を着せられてはたまんない、で以降写真を撮っていない。というわけで、このところ掲載写真は全てネットから借用しております、あしからず。(写真を借用するに際しては、何しろ匿名性の高いものばかり、かつ転載の転載の転載、断りの入れようもないのであります。ご了承ください。)
[ MEMO: あるネットから借用の写真。あるイベントのコンパニオン。かくも華やかな衣装に身を包んでいる。結構アタシは好きなのだ、この色柄の組み合わせ。 ]
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