Monday, May 26, 2008

[廈門] あまりにも美しすぎた……

アモイに足を踏み入れて間もなく二年を迎える。二年もいながら他の地を訪れたことがほとんどない。多くの友が聞く、なぜ桂林の奇景を見にいかない、武夷山は美しいぞ、西湖はどうだ……。時間がない、金がない、それ以上にその名前に興味をひかなかった。金を落として景観を見る気がしなかった。アタシはその地に根をおろして生活している様を見ているほうに興味がわくし、その中に入って行きたくなるタチなのだ。

日本のサイトに四川大地震で建物のほとんどが崩壊した村の話が紹介されていた。「中国地震:廃墟と化した雲上の集落」。その記述には「……4500年前の歴史を誇る雲上の集落「蘿蔔寨」が四川大地震で廃墟と化したと報じた。蘿蔔寨は震源に近いブン(さんずいに文)川県雁門郷付近にあり、一帯に住む少数民族チャン族の古代王国の首都だった。その急しゅんな地形のため、ふもとからの接近が難しく、長い間外界の影響をほとんど受けないまま、 1000人余りの住民が暮らしていた。……」。どんな村だったのか、こちらのサイトで探ってみた。山頂に寄り集まった集落、その周りを取り囲む棚田。遠くには切り立った山並み。このようなところで生きていると、時間はどのように過ぎていくのだろうか、思いをはせてしまう。

この村が地震の影響で壊滅状態になっという。風景と生活が一体になったかつての王朝が消え去ったという。あまりの美しさに誰かが嫉妬したとでもいうのだろうか。残念である。

[ MEMO: 先ほど、久しぶりに台湾から戻られた方がたと食事をした。話題は今回の地震で寄付をしたかしなかったか、いくらしたのか、どこそこの会社はいくらで有名人の誰それはいくらで……。これで中国への思い入れがどの程度かが判断されてしまいそうだ。 ]

No comments: