Saturday, September 19, 2009

[台北] 栄星公園の夜咲き睡蓮 / ミゾゴイ (麻鷺)


いまだにむしむしと熱帯夜の台北、食事をとったあと、クーラーをかける部屋に戻る気がせず、しばらく外で夜風にでも当たろうかと夜の公園へ向かった。やはり緑の多い一角は気温三度は低い。ぶらぶらと生態池の周りを回り始める。暗闇の水面になにやら大きな塊が見えた。柵を超えて水辺に近づいてみる。真っ赤な睡蓮の花が暗闇のなかで妖艶な趣を見せていた。

夜咲く睡蓮?本当に睡蓮だろうか。昼に見る睡蓮はみな小さく白くかわいらしい。しかしあの赤い色合いは生態池にふさわしくない。手元には画素数が少ない携帯電話カメラしかない。それでもネットで確認してみようと収めておくことにした。(実際には濃く深い紅色です)

「熱帯性スイレンには昼咲き種と夜咲き種があります。・・・愛好家以外の方には夜咲き種の習性はもとより、その存在さえもあまり知られていないことの方が多いかもしれません。」と答えがウェッブにのっていた。

ではここ台湾ではなんと呼ばれているのだろう。「子時蓮是夜間開花,又名齒葉睡蓮」(子時蓮は夜開花する。別名齒葉睡蓮ともよばれている)。さらに「夜に開花し翌朝七八時に花を閉じる。曇りの日や冬の温度の低いときには昼過ぎに閉じることもある」。

偶然とはいえ、池に引きずりこまれそうな光景に出会ってしまった。

[暗闇のなか、睡蓮に近づこうとしたところ、すぐ脇でズグロミゾゴイ(黒冠麻鷺・この池に生息する鷺)が小魚を口にしていた。アタシを横目で見ながら時間をかけて餌を飲み込んでいる。・・・鳥目じゃないんだ・・・。熱帯性スイレンにしろミゾゴイにしろ小夜猫にしろ、大都会に生息する生き物は夜行性になってしまうの?・・・冗談です冗談]

[写真はミゾゴイの親鳥 栄星公園にて]

No comments: