引っ越し騒ぎの間、会社では、元ボスが辞めるやめると周りの人間に話しまくっていた。私には一言も口にしていないのだが、誰も相手にしてくれず、元社員の麗江の若造に、愛人騒動を起こした相手に、運転手に語っているという。またかと、私と老頭子二人、今の給料を確保できる仕事なぞ他に見当たらないはずだ、と耳を貸さなかった。
結局その通り、元の鞘にまたまた戻っていった。男気を常日頃口にしている割には、何ともだらしない話である。あたしには男気なぞないが、それでも、やめると口にしたら必ずやめる。そのくらいの覚悟はある。そんなこんなで嫌気のさしたあたし、席は彼の部門から遠く離れた場所に一人陣取っている。上に人無し下に誰も無し、気軽に過ごしている。
こちらでは中国各地から人がやって来ている。やってきてはまた去っていく。失業という意識が希薄らしい。隣の席にやってきていた副総経理、仕事が決まって一度元の家に戻り、家族を連れてやってくると言っていたものの、二ヶ月たった今、いまだに姿を現さない。気にくわなければそれっきりだ。はっきりしている。
河北のスカイプの友、いい調子で話をしていたら、突然会社を明日辞めると一言。えーと私驚くも、彼女いたって平気で「失業」と答える。マーケッティングの若造の元についた小娘姑、上司の彼が気にくわないとさっさと辞めていった。決断の早いこと。うじうじと辞める辞めないなぞとごねない。気っぷの良さに目を丸くするあたしだが、明日のことを考えているのだろうかと少々心配をしてみたりする。
中国、未だ成長の過程にあるのだろう。いろいろなルールが定まっていない。その分可能性は無限だと感じているのだろう。
[ 写真: 部屋を決めるのに関係した人たち。左から私の仲介人、その右が会社の同僚の若き妊婦、その右に大家の仲介人、そして大家。まあみな派手に着飾っている。 ]
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