気がつけば、新しい部屋に移って一週間、何かと月日の過ぎるのが早いこと。blog更新もママならず、忙しかったのもその一因、引っ越し疲れも一因、風邪で背中が洗濯板のようになり、二十年近く前も同じようだったか、これではまた外気功が必要か、心配の種が尽きなかった一週間でありました。
先週日曜日の引っ越し、雨の中、ビニール袋が山のよう。何かを買い溜めたわけでもなく、なのになぜか山のような荷物。若き妊婦が様子を身にやってきて、驚くやら呆れるやら。引っ越し屋の手配をしてくれていたので、やってくるのを待つ間、なぜ会社から箱を持ち帰ってこなかったのかと、ブツブツブツブツ口うるさく罵られる。最後には、ビニール袋を裂き、ひも状によじり始め、小分けの荷物を纏めかかったものの、彼女、あきらめてしまった。
引っ越し屋も、荷物の山を見て、話が違う、これでは値上げしてもらいまっせ、と念仏のように唱えている。傍らで若き妊婦、80元よ80元、それ以上あげては駄目よとささやいている。まあなんとか幌付き軽トラック一杯に詰め込み、私は助手席、新居へと向かった。軽トラで十分ほど、地下駐車場から荷物用エレベーターへ。一度で片が付かず、二度。引っ越し屋に、幾らほしいのか言ってみ、というと指一本立てた。わたし、OK,100元を手渡す。
部屋には、大家と大家の連れと、昔の秘書兼中国語の先生が。大家に三ヶ月分の家賃を手渡し、それでは食事でもいかがと、年の頃始終前後の大家に連れられて、一寸遅い昼食をご馳走になった。これでもまだ一仕事が残っている。元の部屋の大家に鍵を返し、管理費を精算しなければならない。昔の秘書に同行してもらう。金のことに無頓着だったため、管理費を支払った証書が見当たらない。おかげで、管理室の女にさんざん誤魔化されてしまう。二重に支払わされたわけだ。ばかばかしい。
疲れて、荷物の山の部屋に戻り、昔の秘書があれこれかたづける脇で、放心したような私。一応目処が立ったところで、昔の三人組、運転手を呼び出す。すぐ目の前の老街の一角に住んでいる。三人が揃ったのは何ヶ月ぶりのことだろう。半年ぶりかもしれない。あのころが懐かしい。子供連れできた運転手と四人、夕食をしに近くに出かけた。ものの、私は食も進まず、みなが楽しげに食している様をボッと眺めていた。
[ 写真: 小さくこじんまりとした居間。独りで住むには十分というものの、前の部屋が広く、家具も選ばれたものだったし、色具合も申し分なかった。それになんと言っても新しい住まいは雑踏のなかにある。慣れるのに時間がかかりそうだ。 ]
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