Sunday, June 3, 2007

[廈門・363日] Skypeの友-II

スカイプでチャット、これが結構面白い。チャットといえば、若者文化の代表みたいにみられているが、語学学習にはうってつけだ。そもそもスカイプは会話を売りに始まった。仕事中に井戸端会議というわけにいかない。そうこうするうちに、いつしかチャットの機能が加えられ、脇でキーボードを打つ姿は、仕事の最中としか見えない。

中国で日本語を勉強している若き女性が、チャットの相手に私を捜し出してくる。暇なときにはできるだけ対応してあげることにしている。日本語の学習、中国語の勉強、双方の目的にかなう。今まで会話だけに集中していた中国語学習、キーボードを叩くこともだんだんと滑らかになってきた。ときに「本来ならこう書きますよ」と修正が加えられる。ときに傍らに辞書を置く。中国語学習の手段として、はじめから使っていたら、かなり進歩していたかもしれない。

河北の女性、私とのチャットにハマッたようだ。スカイプをオンにすると、真っ先に飛び込んでくる。昨日曜日、私は家で作業整理、彼女は日曜出勤。十分にチャットの時間がもてた。彼女は日本語で、私は中国語で、お互いに添削しながらのチャットだ。

そのうち、彼女、私の個人的なことに興味を示し始めた。スカイプのプロフィールには、「男性」、「日本語」、「中国・廈門」、「中国廈門で孤軍奮闘中」と紹介されている。彼女、少しづつ、少しづつ聞き出してくる。「住まいは東京?」、「家族は?」、「どうして奥さんがいないの?」。私は嘘をつかない。決して若くはないことを告げると、明らかに落胆した文章が帰ってきた。期待されても困るので、これで良しとしている。

今度は私の番だ。
「結婚していますか?」
「まだですよー。とっても若いんですから」
「ごめんなさい」、「では、男友達は?」
「いません」、「誰も私のこと好きではないんです」
「エー、そうかなー。あなたと会話しているととても楽しいですよ」
「どうしてみんな、あなたのこと振り向かないのかなー」
なんのことはない、援助交際に誘っているオヤジそのものだ。

・・・廈門での生活は決して退屈しないのだ。

[ 写真: こちらは貫禄十分のお方。6月14日からコンサートが三回にわたって開かれる。文化会館小ホールと紀尾井ホール。もし興味がおありでしたらお出かけください。期待にそむかないできのはず、だと思います。 ]

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