
特に風水を重んじた客家人が、いかに風水をこの土楼に応用していったかの話の部分は、建築を専門とする人間を引きつけるに十分だった。若く饒舌なガイド嬢も風水の関わりを説明してくれたが、老人の口から出た話は、道理を説いて面白いのだ。この話をご紹介したいのだが、ちょっといい加減になりそうなので、時間をかけ整理したら後日紹介してみたい。
円楼と四角楼をじっくり見学したあと、四角楼の出口でお茶していたご老人たちと雑談をしてきた。どうということのないとりとめのない会話だったが、腰を下ろし、煙草を交わし、ただただ時間が過ぎていった。不思議なもので、土楼の壁の暖かさがこちらにも伝わってきた。これは麗江古城では体験できなかったことだ。土は木よりも安定感を与えてくれた。
[ 写真: 円楼と四角楼の合間。ご老人はこの関係は風水から生まれたものだと語った。二つの建物には脈絡がなさそうだが、視線の先の建物が重要だという。この結果、円楼の外壁は長い間修理の必要がなかったのだという。確かに四角楼の外壁は痛みが大きかった。風道が関係しているのだろうか。 ]
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