永定という町から山中へと車を走らせる。ホテル嬢は携帯でなにやら連絡を取り合っている。見えてきた土楼。小振りだ。その脇の普通の民家。ホテル嬢の友人の家。何世帯かが共同で生活している。中庭では蜜蜂が飼われ、家鴨を飼育し、私がジャスミンではないかと間違えた花を乾燥させていた。薬草茶として売っているらしい。
ホテル嬢の友人、以前は隣の土楼で生活していたそうだ。この土楼、今では民間人が所有しているという。売り物として土楼は人気があるらしい。観光用に、民宿に、別荘用に、土楼は所有者をかえながら残り続けるのか。
最初に訪れた土楼群は、永定という町からしばらく山中を登っていったところにある湖坑鎮洪坑土楼群。四十六もの土楼のある村。入り口でチケットを購入、カートで見て回る。案内役にホテル嬢の同窓生が付く。博識である。ただうるさい。さかんに「なぜだか解りますか?」と質問してくる。解るか!さらに撮影場所を指定したりする。ここからの眺めが一番綺麗だとか何やらかんやら。ホテル嬢とルパンIII似の運転手をフレームに入れる。廈門の戻って看てみると、確かに様になった写真だった。口うるさいガイドさん、ありがとう。
ここは土楼のテーマパークなのである。ある土楼の中庭では客家人の結婚式を再現してたりしていた。とはいえ、麗江古城のような完全無欠の世界遺産お墨付きテーマパークのような白々しさはない。圧倒する土壁が人に勝っていた。
[ 写真: 高頭鎮高北村の土楼群。見る人を圧倒する。すでに夕方、みな疲れていた。近くに温泉があるというので向かうものの、原泉は少ないらしい。この季節では汗が出るだけだと食い物屋の主人。我々その忠告に従い帰路についた。ホテルにはいると直ぐさま眠りに。 ]
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