Saturday, October 7, 2006

[廈門・122日] 剥き鶏

里帰りをしていた我が秘書が廈門に戻ってきた。帰りがてらに置き土産を置いていったのだが、それはなんと絞めて羽を剥いたあとの鳥肌だった裸の鶏と家鴨。ビニール袋に入れて担いできた。首元斬られ、はらわた抜かれた姿を間近で見るのは初めてな気がする。

彼女、さあ今日は鶏を喰らってしまおうというと、目の前で大なたふるって捌いていく。見事なのは鶏の頭、首元で切り落とすと、くちばしに刃先を入れてガッツ。見事二つに。いくら田舎育ちで、母親の料理を見てきたとはいえ、普通の少女にできることなのか。驚くと同時に、中国人はすごいなと傍らで感心しきりなあたし。大鍋でぐつぐつと半時ほど、地鶏のスープができあがった。肉もスープも堪えられない美味さであった。

わたしは幸せである。あれやこれや煩わしいことがいくつもあるにもかかわらず、そんなことも忘れさせてくれるこんな菜を喰らうことができ実に愉快である。

[ 写真: 秘書嬢、持ち込んだ裸の鶏を瞬く間に捌こうとするので、オイオイちょっと待っておくれと、あわててデジカメを持ち出し撮影をした。 ]

No comments: