Saturday, August 2, 2008

[廈門] 夏と付き合う

暑い、アモイの夏は暑い。暑い暑いと、ではほかの都市はどうだろうとネットで見てみる。北の北京や天津、内陸の成都、重慶、ほかの都市は軒並みアモイより暑かった。海に囲まれたアモイ、海風が冷風を運んでいるのだ。

それでも外に一歩出ると、肌にべったりと湿気がまつわりつく。きついのはこの湿気。それさえなければ湖畔の樹陰下のベンチで気持ちよく過ごせるはずだ。結局噴き出す汗を嫌って室内にこもってしまう。ガラス越しに入り込む熱気をさえぎるため、カーテンを閉める。薄暗い部屋、ベットに横になり、気がつくとまどろんでいる自分がいる。

仕事の売り込み用に「ゼロ・エミッションーエコシティービジネスモデル計画」というカタログをつくった。ここの大手企業集団に、これからは環境問題に取り組まなければいけませんよね、お宅の別荘地計画にパッシブ系の省エネ環境対策を施してはいかがですか、というものだ。

いろいろな環境対応製品をリストアップした。そしてめぼしいものを詳細に検討してみる。しかしどう考えても高温多湿の当地で、空調機を使わずに快適な生活環境を実現させるのは難しい。それでも現地のガッコの先生と、ああでもないこうでもないとカタログをつくった。ガッコの先生、イケイケドンドンで話を進めた。

中国での土地開発計画は今年になって急速に失速した。一種の金融総量規制のようなものだ。昨年まで、開発会社は未曾有の収益をあげている。信じられないような利益率。しかしそれも今年になってからは望むべくもなく、アモイの大手企業集団でも、不動産部門は新規開発にしり込みしてしまった。おかげでアタシたちの企画はお蔵入りになった。

アモイは暑い。そして湿度が高い。日が落ちても湿気が去ることはない。限りある資源を節約しようとするなら、昼はまどろみ、夜は早めに眠りにつくよりほかにない。日本の友人は言う、周りに庭を持ち、樹木を植えるとそこは気温が3度下がると。庭つき樹木つき、ここでは農村に出向くよりほかにさがしようない。やはり行き着くところは田園での生活なのか。そうだろう、夕方庭先にでて井戸水で冷やしたビールを一杯、月明かりで飲み続けるなぞさぞかし気分がいいだろう。昔当たり前だったことが、今では夢のまた夢だ。

[ MEMO: ガッコの先生、カタログに載せた製品を研究材料にし、だれかに売り込んでいるようだ。 ]

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