[離開 li2kai4 ]:(人、物、場所から)離れる。(クラウン中日辞典)
寒い!凍える!床についても眠りに入れない!人肌が恋しい!真夜中に目を覚ましては白酒をぐっと一口、酔わなければ眠れない、それほど今冬の廈門は寒いのだ。ガッコの先生からショートメール。「ここ数日の廈門の天気は五十年来の寒さです。暖をとるように・・・」。ご忠告に従い、家の近くのスーパーで電気ストーブを購入した。
昨夜ほど快適に睡眠できたのは久しぶりだ。夜、デスクで十分に足を温めると嘘のように睡魔が襲ってきた。いい気分そのままに、ビールをひと缶空けて床につく。目が醒めると、真夜中にトイレに立つこともなく、八時半をさしていた。
このところ毎日のように町に出向く。人民元の換金やら、送金やら、電脳の修理やらで忙しかった。目につくのは町を行き来する人間の衣装。特に女性、クビにマフラーをみな巻き付けている。それも懐かしいチェ・ジゥ巻きで。昨年は確かファッションでしていたのを目にしただけだったのだが・・・。そう、今年の廈門は異常に寒いのだ。
中国じゅうが寒いらしい。各地で雪便り。交通に送電にと被害が出てきているらしい。この寒さ、滅多に雪な初めにしたことのない福建省にも雪を降らしている。内陸部の福州、南平、三明、山あいに向かう高速道路は軒並み遮断されている。さあ大変だ、まもなく過年、旧暦の大晦日、そして春節。出稼ぎに出ている方々は里帰りができない。福建だけでない、北へ西へ、安い交通手段しか選択できない出稼ぎ人は、バスか鉄道、どれもが混乱し始めているという。
しとしとと小雨降り続けるここ廈門、どんよりした空、それでも春節に向け、人々は準備に忙しい。先日、元秘書の誕生日祝いを買いに出かけた際、彼女、こちらのしめ飾り、壁に縁起物の文字や絵が描かれたのはどうかといった。部屋は華やかになるだろう。しかしアタシは必要としない。まもなく廈門を離れるのだ。華やかさを必要とする気分ではない。
[ MEMO: デスク脇に据えた電気ストーブ。赤色が気持ちを暖めてくれる。イヤ違うか、これは赤色ブルースの色だ。 ]
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