Tuesday, February 5, 2008

[廈門・606天] 離開 - 除夕

[離開 li2kai4 ]:(人、物、場所から)離れる。(クラウン中日辞典)

今年の二月六日、農暦の大晦日、除夕 [chu2xi1] と呼ばれている。中国じゅうが、世界の中国人の大移動の時期である。多くの店が閉め切られる。開こうにも物は入ってこないわ、人はみな里帰りしてしまうわで、誰もがままならない一週間を過ごさなければならない。というわけで近くのスーパーに買い出しに出かけた。おー客でごった返している。里への土産、留まる人間は自分の食い扶持を買い込む。いやはや混乱の最中である。

昨日、既に里帰りしたかと思っていた乳飲み子を抱える姐姐から電話が入った。「何してる。お手伝いさんは帰ったの?一人でボケボケしててもしょうがないでしょ、実家に一緒においで」。いやいや申し訳ないからいいのであります、と返事をすると、舌打ちをするような話し方、いいから歯磨きと布団一枚もって出てこい。はいですはいです、あー本当にこちらの女性は話し方がキツイ。そのくせすぐ涙する。相手する男性は当惑の極みに陥らないのだろうか。旦那、我慢強いなー。

というわけで、何はともあれ出かけてみることにした。海外で正月、昨年は一人廈門に留まり、ぶらぶらしてたっけ。それでも別に不自由しなかったし、結構暢気できたし・・・。しかし今年は一寸様子が違うのだ。なにしろ大晦日と新年を田舎で過ごせる。そして更に元宵節前には、我が日本の畏友、シンさんがこちらにやって来るというのだ。なおかつ購入した電脳のセッティングはまだ終わってないし、正月が明ければすぐ、ガッコの先生が勝手に段取りして、廈門の科学技術局に出向き、日本の環境産業の動向について話してこなければならない。暇を持て余すところではない。

どれもこれも「廈門に死す」ための一段階と思えば苦労を惜しんではならない。さあ新しい年に向かって走り出そう、きっとまた、何か新しい発見と体験を得られるに違いない。「明日に向かって走れ」かー。しかし映画のなかのあの二人の明日って何だったんだろう。とにもかくにも今日は除夜なのである。

[ MEMO: 今年最後の俗気であります。今世界中で話題の中国人女優、「色戒」の主演女優、湯唯。確か現在二十七歳だったかと。その少し前のこの写真、なかなかいいのであります。演技は迫真だったとはいえ、上手いとは思えない。しかし声がいい、声が。押し殺したような・・・。映画では見事な脇毛を見せておりましたが、これも国中の話題持ちきりでありまして、監督が女性の脇毛は官能の極めだという一言に騙されたとか、あの情交場面は本番だったかとか・・・。中国、元気であります。 ]

No comments: