土曜日曜とボスから現場で打ち合わせをしたい、午前中に出てこい、といわれればでざるを得ない。この貴重な週末の休息が消えていった。それだけならまだしも、昨日は電話で誤魔化され、今日は昼まで寝ていたと、結局真っ白な時間を過ごしたに過ぎない。もったいなのである。会社としてもである。
このボス、しばしば「あたしは一年休み無し、365日働いているのだ」と話す。私は誇張して386日だーとうそぶく。意味のある働き方なら私だってどんどん協力したい。総じてだが、台湾人のボスは他人の都合はいっさい考えない。元ボスから一度呼び出されたとき、「エー出るのにあと何分で、つくのに何分」と答えたら、キツイ調子で「何時何分でに出てこい!」といわれた。オマエは私の配下にあるのだといわんばかりだ。
この配下という概念は、同時に配下から離れるということも意味しているので、ボスたちは注意が必要だ。どちらのボスが力があって、面倒見が良くて、厚遇してくれて、ポストをくれるか、などと考えている人間もいるからだ。元ボスは、絶対的な信頼を置いていた配下からこの仕打ちを受け、怒り心頭に来ている。一寸考えれば、いつでも起こりえることなのである。脇から見ていれば、そーらみろ、ということだ。
ここに来てからというもの、私は二人のボスから一寸距離を置き、曖昧な口の利き方を覚え、どちらにもつかないという小国の安全保障を学んでしまった。
[ 写真: 朝七時のマンションからの風景。今日は濃霧だ、と早速写真を撮る。これで今日のblogの話題は決まった、と思っていたところ、八時には全く先が見えなくなっていた。昨日振った中雨(と天気予報はいう)で地中に染みこんだ水気がでてきたらしい。 ]
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