
今日、食材が足りなくなったので、帰りがけ、市場によってきた。一軒目で野菜を、二軒目で卵を、三軒目で豚肉を購入する。全部で十元足らず、日本円百五十円。さて何をつくろうかと考えながら家に戻ってみると、厨房には料理が並んでいた。炊飯器には里芋ご飯。おっとっと、見知らぬ料理人がやってきていたようだ。
いわずとしれた中国語のセンセである。昨日、私が現場に出ている間、若き人妻がセンセに電話で私の近況を報告したようだ。一人日本からやってきて病気になっているクソジジイを、身ごもっているあたしは面倒見れないのよ!何とかしなさいよ!とでも言ったのかもしれない。世話になりっぱなしだったお礼にとでも思ったのか、料理が並ぶことになった。
すでに冷えていたことから推測すると、昼休みを利用してやってきたのかもしれない。時間のないなかでつくったのだろう、残念なことに魚が生煮えだった。美味しそうな魚だった。もったいないことである。うれしいことに違いはないが、女中がわりに彼女を選んだのではない。いろいろ勉強してもらって、一通りの国際感覚を身につけ、中国人はマナーがなっていないと言われないようになってほしかったのだ。
[ 写真: センセの料理、今では塩味も薄くなり、油味も押さえられ、何とか人様に食べてもらえるようにまでなった。 ]
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