Thursday, September 28, 2006

[廈門・113日] 車社会へ

九月末、快晴が続く廈門。日ごと車の台数が増える廈門市内、おかげで出勤時間の渋滞の列が日々長くなっている。初めてここを訪れてから僅か半年、目に見えて厳しさは増している。ついに車社会になってしまったようだ。廈門市内では一日に五百台車が増えていると運ちゃんが話していた。小さな島でこの数、驚くべきことだ。

運転技術も急ごしらえの感がある。軽快に動かしている者がいる一方、だらだらと走る者、車線のどこを走ろうとしているのかも解らない運転。その車の合間を縫うように人間が車道を横切っていく。危ないことこの上ない。原因の一つに信号が少ない。極端に少ない。完全に車優先の道路計画だ。だからみな片側四車線の車道を横切る。大人も子供も老人も労働者も、中には自転車抱えて渡る者もいる。中央分離帯の植え込みから突然に人間が現れる。怖ろしい。本人はどう感じているのか。一体人身事故はどの程度起きているのだろうか、誰に聞いても解らない。他人のことは他人の責任なのだ。

新事務所ではボスたちが組織改革に血眼になっていて、私のポジションに全く無関心でいるし、そんな中で一人ぽつねんとしている私の様子を眺めていた我が秘書は、私が「度假」 ( du4 jia4 休暇 ) 中だと揶揄ってくる。下につく人間もおらず、責任もなく、勝手気ままに振る舞っている私への賛美の言葉だと私は受け取った。そう、私は旅にでているのです、旅先で見つけた仕事場にいるのです。そして「停・看・聴」、ひたすら周りを観察し続けているのです。実に愉快であります。

[ 写真: 公共バスの広告 ]

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