Saturday, September 30, 2006

[廈門・115日] 戻る?留まる?

トップ同士の覇権争いの影響は下の人間にまで及んできた。金を握っているボスと仕事の実力でそれを奪おうとしている元ボス。おのおのの配下にある人間は、どちらに話を持って行っていいのか右往左往している。元ボスは私に「謀略」という言葉を投げかけてきた。どうもあれこれ時限爆弾を仕掛けているようだ。

金を握ることができずに現場の仕事に当たらなければならないほど厳しいことはない。なぜ現場に裁量権を与えないのか。当然トップ同士の紛争に他ならない。元ボスは何とか裁量権を得ようと日々「謀略」を張り巡らしているらしい。風説じみた話が伝わってきたり、組織の大変革を提案して影のボスがそれを了承したとか。開幕したばかりのホテルのブッフェでは、関連会社のトップの人間たちが、この話は出任せだとかがせネタだとかほら吹きがいるなどと旨い料理を食いながら話しているとか・・・。事実はどうなのか、乞うご期待と言うところだ。

元ボスに呼ばれてこちらにやってきた台湾の連中は不明瞭な給与体系にうんざりしている。金の件になると彼らの主張は力強くなる。GM同士仲が悪くても、この件では一致して上の人間にあたっている。すばらしい。なかには台湾に戻った方がどれほどいいかと私に口をとんがらせて話してくるものもいる。国に戻るか留まるか、決断しなければならない日が近づいている。

日本人ということで彼らに比べ比較的恵まれた待遇にある私は横目で騒動を傍観している。私ももっと主張すればいいのだが、この年までお金には無頓着だった習慣が身に付いてしまった。元ボスによく言われたものだ。「ヒッピーと同じ」だと。

[ 写真: マンションの中庭で先日開かれた博餅大会風景。子供の男女がペアダンスを披露。見事なものだった。 ]

No comments: