Sunday, July 11, 2004

竹の家-台湾中部南投県愛郷村竹構造住宅のインテリア

竹構造の住宅があるというので出かけたものの、なかなか探し出せないでいた。人に聞いてみようというので、一軒の茶館に寄った。中年の男性が4人、茶釜を囲んで雑談に花を咲かせている。(2000/07/23記)・・・

「すみません、このあたりに竹でできた家はありませんか?」
同行の陳さんが声をかける。
「あー?しんねーなー。おう、おまえ知ってるか?」
「しんねーなー。昔はこのあたりみんなそうだったけどな」
私も加わってしつこく聞いてみるが答えは
「しんねー」
と、一人が
「知ってるよ」
「えっつ、どこにありますか?」

連れてっていただいたのが彼の家。
親父さんが竹構造の棟梁だというので、昼寝の最中だったが起きていただき話を聞かせていただく。 簡単な話の後、後日時間をとって訪問することを約束して別れた。

それから3ヶ月後、あらかじめ訪れる日にちを決め、テープレコーダーを手に出かけていった。その際の話はこちらをご覧になってほしい。

竹大工の棟梁」 http://blog.livedoor.jp/stocktakeasia/archives/4197476.html

原文は取材に協力してくれた陳さんが中国語でまとめたものです。時間がとれたら日本語に書き直すつもりでいます。

インタビューの後、簡単質素でしたが、とてもおいしい昼食をご馳走になった。 棟梁は昼寝の時間、その間私は向かいの理髪店で髪を短くした。150元、日本円で約500円でした。

棟梁は車が好きだそうで、陳さん運転の後部座席に座って棟梁が扱った竹の家を見に行く。隣村に程度のいいのがあるからと出かけたが、昨年の震災で山間の路 には一個が子供の背丈ほどの岩がごろごろと道をふさいでいた。仕方なく方向を変えて向かったのが、近隣の愛郷村の民家である。

竹の民家は東南アジアなどで見受ける建替え可能な建て方とは異なり、堅牢で耐用年限が長い造りになっていた。それに室内は美しかった。

[写真-1]震災にびくともしなかった屋根架梗
[写真-2]柱のピッチは木柱より細かい
[写真-3]開口部は二本貫が細かく入っている 耐震構
[写真-4]見事な屋根の組み物 白い部分は屋根のスレート瓦
(写真をクリックすると大きくなります)

No comments: