三年前、中国大陸の蘇州で仕事をしたときのことです。企画設計をわたくしめと台湾の設計事務所から若い男が一人、蘇州からPMと図面書きの女性の四人が二回、二週間にわたり缶詰状態で仕事をしたことがありました。
わたしはこの緊張状態をほぐすため、PCにCDをつっこみ、繰り返し繰り返し聴いていたのが台湾人女性歌手、張恵妹(zhang1 hui1 mei4)の曲でした。このあまりのしつっこさに驚いた台湾の若者、それ以降蘇州や上海、台北で会うたび、クラブやカラオケのお店で彼女の曲を私に歌って聴かせてくれます。なおかつ、張恵妹の新曲がでると、台湾から日本の私の手元にCDやDVDが届くようになりました。うれしいですよね、彼に感謝です。(注:かれはストレートですし、純粋な気持ちで歌を、CDを贈ってくれているだけです。誤解のないように。)
張恵妹、英語の小名でAMei、いまでは中国語圏の国々で盛大に公演会を開き、絶大な人気者となっています。しかし、私には時間とともに彼女の歌の魅力に翳りが出てきたと感じるようになってしまいました。今回届いたDVDやCDからも、あのかつての声量も、歌いあげる表現力も感じられませんでした。時の残酷さでしょうか、とても寂しい思いがしています。仕方がない、今日は昔の彼女のCDを引っ張り出して懐かしむことにしよう。
ちなみに私が蘇州でハマった曲は「聴海」と「鼓聲若響」。
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