「雑木林から」の「やっぱり映画は面白い」から転載
先日、韓流会食っていうことしてきました。韓国映画やドラマの好きな仲間たちと会食です。私は教わる立場でしたが、いまやハマっています。
八十年代に東アジアの台湾・韓国でヌーベルバーグといわれた流れがありました。それがいまでは韓国が充実したフィルムを提供しています。たとえばフィルム・ノアール、やくざものの質も高く、一時期の香港暗黒映画をしのいでいますし、表現も洗練されています。
「甘 い人生」という、不条理な仕打ちにあう男の映画。日本でも女性に圧倒的な人気の男優、イ・ビョンホンが陶酔して演じている映画。たしかに押さえた表現がい い。しかしもっともすばらしかったのは、最後5分間、本編とは脈絡のない映像でした。都会の夜景が映る窓ガラスに向かってシャドーボクシングをしているだ けなのですが、本編の隙のない緊張感ある表情から離れた無心な演技がとても印象的でした。
この5分間だけでこの映画を評価してしまう、結構映画ってそんなところがあると思います。全体がハチャメチャでも、どこかの一シーンで感動してしまえばそれでよし、それで全てってこともあります。ただ映画が好きなだけなのでしょうが・・・
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