Sunday, January 15, 2012

郷に入っても郷に従いたくないこと

厦門には日本味のカレー屋さんがあります。カフェ・レストランです。厦門を訪れると、一度は味わいに出かけます。オーナーは台湾人。そのくせ台湾にはお店も商品も出回っていません。ワタシ的には非常に残念です。

昨日の夕食はそのお店でカツカレーを注文しました。しかしとてもいやな光景を眼にすることになります。

その壱 : お店に入って席に着くと、斜め前に二人のお嬢さんが食事の最中でした。顔つきや着ているものからちゃんとした生活習慣を身に着けていると私は思いました。ところがテーブルの上を見て驚いてしまいました。そこには盛りだくさんの注文品が並んでいました。二人がけのテーブルでは狭すぎるので、隣のテーブルを横に足して並べています。

食べきれるのだろうかと余計な心配をしてしまいましたが、そんなことはお構いなしです。彼女たち、ほとんどの料理に手をつけていないのです。それでもお人方はそこそこ口に運んでいたようで、一皿だけは底が見えていました。こちらでは高価なモリ蕎麦はそのままです。傍ら、二人はお互いのiPhoneを手にああでもない、こうでもないと話が盛り上がっておりました。

そしてお勘定。余りに余った料理はウェイトレスによって片付けられていきました。お金を払うんだからこっちの勝手でしょ。そんな光景でした。

その弐 : 一人のおっさんがくわえタバコで入ってきました。今ではここ厦門の飲食店内での喫煙は禁じられています。店の人間は注意をしませんでした。なじみの客かその態度からかわかりません。横柄な口を開いてウェイターに席をあれこれ指示しています。

後ろからお上さんらしい人、その後ろにもう一人、彼は火のついたタバコを手に前後させています。その男性は一度店内に入ってから出て行きました。お上さんらしい人が丁重にドアを開けて送り出します。私が支払いを終えて出て行くところでした。しかしお上さんは男を送り出すと後ろで待っていた私にはお構いなくドアノブの手を放します。

ほんの些細なことのようですが、日本人の私には実に腹立たしいし、こんな連中が日本や他の国々で同様な態度をとっていることを想像することは簡単です。問題は自分自身そういう振る舞いが他の国では通用しないことを知らないことです。彼らの歴史が教えてこなかったのですから。私もこの地で生まれ育っていたらそうなっていたんでしょうか。

後味の悪い食事になってしまいました。

[burikineko]

1 comment:

fumanchu said...

教保書店と言うのはソウル最大書店ですが、一昔前、教保で本を沢山買い、両手がふさがっていたので「ひもで縛ってくれんか。」と言ったら、レジのオネーサンが「私は本当はこんな下らん仕事をする為に居るのは無くナンタラカンタラ。」と猛烈な口調でやってから、ひもで縛ってくれた事がありました。
数年前、漢南の今風のコーヒー屋でコーヒーを飲んだら、店員の応対も、コーヒーの味も、値段も東京と同じでした。教保書店には行きませんでした。http://pds.exblog.jp/pds/1/200907/22/89/c0170789_835432.jpg

大陸でもモーレツな勢いでスタバが繁殖している様なので、そのうち見よう見まねで代わって来るのでは無いでしょうか。

しばらく前には駱家輝さんがSEATACのスタバでコーヒーを買っている写真がネットに流れた様ですね。http://dehoudai.exblog.jp/16736480/