小さな旅にでました。
大通りに出てタクシーを拾います。運ちゃんに空港までと伝えると、エッ明日投票しないの?と問われます。いや権利も義務もないからね、と答えると不審顔。外国人だからさ、と伝えると納得顔。続いて私、今回どっちだろうね、と問うと、どっちともいえないね。本音ではありません、すぐわかります。馬さんじゃないの?と言うと途端にべらべらべら。そうなんだよ、馬さんはなんだかんだ、ちゃんと答えだしているよね。で私はあなた台湾人?と聞くと答えません。
金門島に着きました。送迎バスで厦門に向かうフェリー乗り場まで向かいます。客はと言うとほとんどが学生。高校生らしい一団。厦門への小さな旅でしょう。学生以外は中国人らしいオネーサンが数人だけ。ガランとした車内です。高校生には選挙権はまだありません。大人たちは明日の直接選挙投票が控えていますからね。
バスが空港を出るとすぐ、ロータリーには昇り旗が円を描いて立っています。その間を埋めるように現政権の応援団が鉢巻に襷に手看板で我々のバスに向かって支援者の名前を連呼しています。いやいやバスの客は選挙権ないんですよ。道路沿いにも立て看板。現政権政党からの立候補者名と次期総統名のものです。対立候補のは?ありました、わずかですが。これでは見た目圧倒的な差ですね。
昨日の夜、厦門の天気はどうなっているかウェッブで探ってみました。その頁のバナー広告は「我投②号 馬英九」。別のサイトにも、そのまた別のサイトにも・・・。うんざりな風景です。
[burikineko]
2 comments:
臺湾の新聞にも「拝票」という見出しがありました。
日本の選挙でも「御願い」するのは候補者であって、
有権者ではありません。
終盤戦になると土下座なんかして、
「私は「代議」なんかする能力はありません。」
と実証している様見えます。
どうも学校で習った近代的選挙制度とは逆な感じがして、
違和感を覚えます。
fumanchuさんへ
台湾の総統選挙が直接選挙、有権者が選ぶ総統ってことで民心を掌握することに長けた人が選ばれる。ってことは国民が何に期待しているかの判断基準になるんでしょうが、判断基準を持たない人が多いと・・・日本でやるとどうなるんでしょうね。
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