体は徐々に回復に向かっているようだ。それでも何かからだが重い。なおかつ痛みに耐えたため、体中が緊張のしまくり、おかげで筋肉痛である。あの痛みは耐えがたい。いまではローマの姐姉の忠告に従い、水を飲みまくっている。水っぱらでは食欲も減退する。小心 ( xiao3xin1 )小心(用心用心)。
日本の気心の知れたもの書きさんからもメールをいただいた。「・・・burikinekoだってやっぱり疲れているとおもうよ。もう、気心の知れた奴と、一緒に老後を真剣に考えようよ。ほんとだよ。・・・」。ほんとだよ、の一言は胸にこたえた。あたしはなぜアモイなぞという異国にい続けているのだ。日本には彼のように気心の知れた奴らがいるではないか。深謀術策だらけのここアモイとは大違いだ。身も心も潰されてしまう前に母国へ戻るべきなのだろうか。小心小心(気をつけよう)。
気をつけなければならないのは身体だけでない。勝手気ままに書きなぐっているアタシのblogの文章だってそうだ。仲間うちが覗いているだけだよ、なんてタカをくくっていたところ、恥を掻くような羽目になった。
ある日、ある文章にコメントが入った。アタシ記事の内容についてご相談したいという。何事かと用心しながらメルアドを伝えたところ、アタシのある記事を紹介したいという。紹介する場は、日本で中国情報を流しているレコードチャイナという中国専門通信社で、ヤフーやミクシィなどでもニュース配信をしているという。おっとっと、あの記事にはアタシがいい加減もいい加減の限り翻訳したものが載っている。あわてて、その部分を翻訳しなおしてほしいと伝えると、一瞬のうちに教科書のような文章が帰ってきた。中国語の手ダレだった。
それだけではない。もう一度文章を読み直し、不備はないかと、あることはあるがそれはそれ、で、翻訳部分の文章の作者を再確認したところ、アタシは書名のない一文、と記したのが実は匿名ではなかった。違った違った実は「粥潤」發(発信)でしたと。一瞬に返事が。「・・・粥潤發(面白いHNですね)・・・」。ここまで読んで(面白いHNですね)の面白いが読める人は中国語の達人でかつ中国語圏エンタメの達人である。アタシは「面白い」の意味を理解できなかった。
彼女が解説してくれた。「・・・「粥潤發」はおそらく「周潤發(香港俳優のチョウ・ユンファ)」と発音が同じなので言葉遊びとしてそういうHNにしたのではないかと思います・・・」。彼女は中国語もエンタメも達人だった。できる人間はどこにでもいるものだ。気を引き締めて、小心小心。
この記事、「忘却」というタイトルで中国のアーティスト、田太権氏の作品を紹介したもの。先週末、レコードチャイナとヤフーのなかで取り上げられた。
しかし彼女がなぜ無名のあたしの文章を引っ張ってきたのか、そのとき気になり、日本版Googleから「田太権」で検索をかけてみた。なんとアタシのblogともうひとつしか引っかからなかった。レコードチャイナが「週末美術館」の企画で、彼を紹介しようとし確認してアタシに行き当たったと勝手に推測していた。今日、再度Googleしてみると、オーあるわあるわたくさんあるわ、さすがレコードチャイナ、読者たくさんでした。
[ MEMO: レコードチャイナでは田太権氏の写真を有料で配布していた。アタシは中国のサイトからささやかに引用させていただく。 ]
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