Wednesday, June 25, 2008

[廈門] 返信

「burikinekoさん!信じられませーん!」で始まる返信が届いた。ローマの姐姐からだ。アタシが送った尿道結石始終を受け取ってのこと。ローマの姐姐、大学の後輩である。ナポリだナポリだとはるか昔に出かけて行ったと思ったら、いつの間にか現地で同じ日本人を見つけてさっさと同居を始めていた。一時日本に戻ったものの、あの野放図なイタリアの空気が忘れられなかったのか、今年初めだったか亭主と二人出かけて行った。

彼女の手紙には何とあたしとほぼ同時期、亭主が尿道結石で大騒動して家に戻り、ローマの開業医をウェブ検索していたらアタシのメールが届いていたという。「burikinekoさん!信じられませーん!」の一文はまさにそのことを指していたのだ。ただ、彼の場合は再発、三度目だそうで、扱いも慣れたようす、ご丁寧に、アタシに処方箋をつくってくれた。参考までにその一部をご紹介させていただく。きっと役立つに違いない。

「・・・burikinekoさん、今回初めて?ひとりで、しかも外国でアレはつらいっすーよしよし、よくがんばりましたー気の毒でしたー。でもね、アレはトシのせいなんかじゃないですよ、単に生活習慣病ね。で、アレじゃ死にません、絶対。で、アレは必ず再発します、で、予防もできます、よく聞いて。

男の石は(女のとはちがうらしい)八割シュウ酸カルシウム。体内が
1脱水する
2シュウ酸が増える
3カルシウムが減る
これが危険因子なので、これをさければいいの。

1は水を飲む。お茶やコーヒーはシュウ酸を多く含むので不適切。アルコールは肝臓で分解されるとき水を使うのでむしろ脱水を促す。緊急に脱水を改善するとき、ポカリスエットなんかのイオン飲料がいいんだけど、無ければスプライトなんかの清涼飲料水を三倍くらいに水で薄めるといい(インド旅行の知恵なの、脱水はマジ危険、喪中ハガキが必要になっちゃう)。
2青菜やナッツは一度ゆでこぼす。シュウ酸は熱湯にすぐ溶け出すから。ピーナツは中国風茹でたやつね!シュウ酸を減らすのにはクエン酸(柑橘系)がいいらしい。
3日本男子はなぜか牛乳キライ、ですね?んもーどいつもこいつも。水にカルシウムが含まれない東洋じゃあせめて減らさないようにする。それには動物性タンパク、脂肪、砂糖、塩を控える。チーズは塩分高いからたくさん食べるのはよくない。炭水化物はパンや麺じゃなく、米とかつぶつぶ系がいいらしい。

一番大切なのは「石は夜つくられる」ことを忘れない。夜遅い時間に大量パスタ&重いお肉料理をワイン開けつつたっぷり食べて、デザートはチーズとチョコレート菓子で大満足、しめくくりはコーヒー、でぱったり寝る‥コレ、最悪ね。そうなのーイタリアンライフそのものざます・・・」

「・・・コレ、発作はハデだけど、命に別状は無い、でも繰り返すと腎臓の機能がすこーしずつ落ちるので、ほっとくのはいかんです。予防といっても、特別なことをしなければならないわけではなく、一日の食事のメインをできるだけお昼にして、夜軽めに、量さえ控えめにすれば何を食べてもいいんですよ。後は適度に運動しろとか(大量に汗かくのは逆効果)タバコはいかんとかありますけど、まあフツーでしょ?中国ではそういうの、こちらよりずっと実現可能では?石は一日にしてならずなんで、定期検診で見つけられるそうです。

万一、次の発作のために、鎮痛剤は常備するといいかも。発作が起ると身体中が緊張しますね?そうすると石はますます出にくくなる。ので、鎮痛剤で痛みをやわらげ、身体を緩めないと、出るもんも出ないの。アスピリンも馬鹿にできませんぜ。

以上、がんばれ~」

そして最後に「ps:でもねーほんとはねー「石アタマだからお腹にも石ができる」って思っちょります。」と因果関係を説いておりました。いやいや姐姐ありがとうございました。

[ MEMO: アタシは酒煙草猫である。おーだからどうなんだ!生活習慣病?おーそれがどうなんだ!とはもう言ってられない、あの痛みは。アー切ないのであります。 ]

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