Saturday, January 19, 2008

[廈門・589天] 離開 - 夜夜夜夜

[離開 li2kai4 ]:(人、物、場所から)離れる。(クラウン中日辞典)

といっても黒社会のことではない。歌の題名だ。シンさんが言うように、最近のアタシのblogには「・・・作文の背景となっている、いまの(抜き差しならぬ)状況が、表現にいつも一種の緊張感を強いている。・・・」のかもしれない。自分ではそのつもりはないのだが、端からは感じ取れるのかもしれない。心配いただいたが、アタシには歌という良き友がある。

「夜夜夜夜」は、先日KTVに出かけたとき、客に愛想を振らない背高で痩せぎすで顔がやけに小さくコミックスに出てくるような顔つきの歌手が教えてくれた。しみじみとした歌。だからといって演歌ではない。最新ポップスである。歌詞を紹介したいのだが、アタシには難解で真意がくみ取れない。どちらにしても悲しく空しい歌なのだろう。そんな歌にハマルのもなんだが、曲がいい、歌手がいい。元歌は大昔の台湾の歌だらしい。リメイクである。夜更けにこの記事を書いている今、ずーっと流している。聴いていて気持ちが落ち着く。

今日のe-news、「中国のネット人口が2億人を突破、農村部や未成年層・中年層で増加。ネット音楽の利用者は1億8,186万人規模・・・」

こちらのネット人口のほとんどがネット音楽の利用者ということだ。かくいうわたしも二億人の一人なのだが、今や中国のエンターテイメントは、ネットがなければ始まらない状態だ。最新トップ100曲にアクセスし、ポチして聴く。気に入ればその場でダウンローダー使ってパソコンか携帯へ。このネット人口には携帯利用者も含まれている。パソコンはまだ高価、では一寸携帯を奮発してMP3はもとより、ニュースも、有料だが、毎日飛び込んでくる。お金がいささか乏しい学生などが利用している。

「夜夜夜夜」、先日の中国語授業で先生に教えてあげた。至極気に入っていたのだが、この曲に限らずやけにはやり歌を知っているなーと疑問におもったらしい。「誰が教えてくれたんですか?」、「KTVの歌手」、「小姐?」、先生が意味する小姐とは、客と夜を共にして生計を立てているお嬢さんのこと、「まあそんなものでしょう」と当てずっぽにアタシ答えた。うーん、先生その手の方々を忌み嫌っているらしい。同性が春を売っている、許し難い種族だとおもっているのかもしれない。アタシにはそんな友もたくさんいるんですが・・・とは口にできなかった。台湾でもそうだったが、なかには本当にそうして一族郎党の口に糊せざるを得ないものもいるのだ。

「夜夜夜夜」、ye ye ye ye と発音する。何か、盛り上がってるぜ!、って感じのタイトルだが、中身は悲しいのだ。

[ MEMO: ネット上で「夜夜夜夜」のビデオクリップを探していたら、広州テレビ局が開いた「超女」(スーパーガール)という歌のコンテスト番組で一人の女性歌手にあたった。素人である。しかし声に艶と張りがあり、少しハスキーで、甘えがない。気に入った。元歌より好きになった。 ]

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