Monday, January 14, 2008

[廈門・583天] 離開 - ビジネスの仕方

[離開 li2kai4 ]:(人、物、場所から)離れる。(クラウン中日辞典)

一年以上会っていなかった小白瞼(本来は月偏)( xiao3 bai2 lian3 やさ男 美少年)がアタシに会いたいと言ってきた、と元秘書。何の事やらと思いつつも出かけて食事をご馳走になってきた。日本料理店。ここの日本料理、大部分が台湾人経営者で台湾味。マヨネーズが多用されている。アタシャやだよといったものの、板前は日本人だというので食してみた。

おー久しぶりに口にした刺身とにぎり寿司、赤身のマグロがここにはある。あっさり味の赤身、こちらではなかなか口にできない。みなトロだトロとうるさい。脂がのっていないとヤダという。赤身の味がわからない。それにみそ汁だって悪くない。愛想のいい小白瞼と二人、〆て二百人民元。約日本円三千円、物価の比率で言えば一万円一寸か。上がりを飲み干し、小白瞼、家はこのマンションの上だ、寄ってけという。

建物内部は少々薄汚れていた。鉄の扉を開けると、メゾネット形式。きつそうだが、そこに六室の個室が設えてあった。各部屋にシャワー付きのトイレ、綺麗にベットメークされ、ピンクとブルーのひと組のスリッパ、二枚のタオル。下の部屋がいわゆるラウンジ、電脳もテレビもある。インターネット接続も可能だ。仲間二人がわたしを出迎えてくれた。そう、ここはプチ・ホテルなのだ。

この小白瞼、アタシが初めてあったときはあるホテルの人事担当をしていた。大学での専攻もホテル関連。上海、廈門と仕事を渡り歩き、今年になって友人から部屋を借り受け、何人かから投資を受け、改装し、仲間と運営、ホテル経営者になっていた。彼、僅か二十六歳、日本でいえば二十五歳に過ぎない。ここでもアタシ、ビジネスの仕方を教わった。

彼がアタシを誘ったのは、この、小さなホテルを見せたかったに違いない。アタシができないことをサラッとやってのける人間をアタシは尊敬する。年齢も性別も関係ない。数年後、彼のホテルは更に充実しているに違いない。いずれはファイブスター、を手にすることを目指しているのだろう。楽しみである、と同時に彼ら、中国の若者たちの飽くなきエネルギーに目を見張らされた。

[ MEMO: 何とか生きながらえている我が家のジャスミン。一年一寸前、亭主から不条理な仕打ちを受けたおネーさんチの帰りに購入したもの。今では意味をなさなくなった。彼ら二人、別々に台湾に戻っていった。裁判を受けるために。 ]

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