[離開 li2kai4 ]:(人、物、場所から)離れる。(クラウン中日辞典)
台湾滞在三日目、二年ぶりの再会、三十年来の大哥(アニキ)と二ヶ月間世話になった事務所の連中、そしてLuLu。LuLuはサンドウィッチ屋さんの名前。今日の昼、ここでツナサンドと今日のスープを口にした。
大哥はそれとなくわたしの離職を知ってか、今月初めに廈門に連絡を入れてくれていた。「いつ台湾に来ますか?遊びに来てください」。いま目の前にその大哥がいる。大哥はわたしの近況を、行く末の話を聞き終えると話し始めた。
「わたしたちで取り組んだパラオのプロジェクト、あれから七年、あのときのコンセプトがここまで充実してきました・・・」と、最近とりまとめたというネットワークデザイン&マネージメントシステムを見せてくれた。パラオのプロジェクトの時は、紙の上で行こなっていた作業が、目の前で、パソコンに組み込まれたコンポーネントを用い、彼らによって作り上げられたプラットフォーム上で展開されていった。
辛抱強く、無理をせず、七年間かけた成果だ。この成果をあるプロジェクトに応用し、確実なものにしたいという。どうだろうか、興味があるだろうか、参加してみないか、と話しかけた。大哥は不確定な話しはしない。はっきりするまで口にすることはない。その大哥が口にした。断る口実はない、いや廈門を棄てるのは忍びがたい。しかし廈門の仕事も大哥が背中を押した仕事である。その彼が再度背中を押してきた。
棄てる者あれば拾う神あり。さてどうする、廈門のガッコの先生との話は始まったばかりである。二兎追うもの一兎をも得ず。しっかり腰を据えて考えねばならない。人生最後の取り組みなのだから。
もし台湾に移り住んだらどうだろう、「老後の面倒はわたしがみるから廈門に住みなさい」とささやいた乳飲み子を抱える廈門のあねさん、残念がるだろうなー、と変な心配をしてみたりした。
[ MEMO: 三年前世話になった事務所のヒロインは変わらず美しかった。食事の席、脇にやってき、わたしの頬に優しく口づけをしてきた。大人だなー。廈門では出逢うことのできない女性だ。 ]
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