[離開 li2kai4 ]:(人、物、場所から)離れる。(クラウン中日辞典)
十一月末、広州に飛んだ。広州の日本領事館を訪れるためだ。辞職勧告も知らされていなかったこのとき、中国滞在のビザが切れる十二月八日まえにパスポートを更新しておきたかったからだ。パスポートも来年二月に切れる。三ヶ月後に切れるパスポート上に一年のビザを載せることはできない。一日休みを取って日帰りの広州への旅だ。早朝七時の便、廈門から僅か一時間の広州へ。空港の外に出ると、目の前に市内直行のリムジンバス。下りたところが日本領事館の入ったホテル。領事館の女性の指示に従い、書類に必要事項を記入し、近くで顔写真をとり、昼前に手続きは完了。直ぐさまリムジンに乗り込み、空港へと戻った。
会社から日本の旅行会社に電話を入れた。三十年来の付き合い、そういえば彼女、五十の大台に乗ったのではないだろうか、その彼女にパスポートとビザを更新したい、日本で要する日数はと聞いてみた。彼女、「二週間ちょうだい」。とてもそんな長期間休みは取れない。公休を取っても、月給の四分の一が吹っ飛ぶ。でかい数字だ。「オイオイどうにかならないのー、何かツテはないのー」と懇願すると、「あーそうだ、確か現地で更新できるはず、聞いてみる」と返事。できるのだ、いまは、簡単に。
まずウェッブ上、中国大使館のなかを探してみる。おおよその見当がついた。電話で直接確認してみる。「中二日で可能ですよ」。広州領事館の返答。本籍地さえ変わってなければ、パスポートの更新は、いま有効なパスポートと一枚の顔写真と書類一通、これで丸三日でOKなことがわかった。日本に戻れば、行き来で二日、パスポート更新に五営業日、ビザ取得に二営業日・・・。
とりあえず手続きだけは進めておこう、そのあと、パスポートを更新したその足で香港に飛んでビザを更新しよう。ビザ更新は、これまた昔なじみの旅行社さんが現地の人間を紹介してくれた。現地の彼曰く、十二時まえにパスポートを渡してくれれば、夕刻六時にビザを取得できるという。それもロングステイの。そうか、中国がらみは香港か、みな香港に飛ぶ理由がわかった・・・。(続く)
[ MEMO: 台湾の大兄、全て段取りを整えてくれていた。春節以降、わたしが同意すれば、大きなプロジェクトがまっている。廈門はどうする?離れがたい。台湾のプロジェクトを終えてから戻るか? ]
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