Tuesday, October 12, 2004

相互扶助の「公壁」 (台湾・鹿港)

台 湾中部の古都・鹿港には、日干し煉瓦を積み重ねてつくられた長屋の商店街が今でもたくさん残されています。道に面した部分には騎楼と呼ばれるアーケード、 幅四米強奥行きほぼ四十五米という細長い敷地は、お店に始まり、居室、中庭と水屋、居室、水屋そして野菜などがつくれる庭という構成をしています。

続き長屋の一軒の家を建て直すときはどうするのでしょうか。お隣との境には幅一尺もある厚い壁があります。この壁は両隣の家も使っている構造壁です。取り 壊すときにはこの壁を残し、建て直すにはこの壁を使います。あちらではこの壁を「公壁」と呼んでいます。Public Wall です。リニューアルの際の写真ですが、なかなかきれいな光景を目にすることができました。

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