連日の真夏日である。昼間、外に出ると熱中症か激しい発汗で結石ができてしまうのではないかと恐怖感から出かける気がしない。皆から一日二リットルの水を飲め飲めといわれ、ではとガポガポ口にするも、水っぱらで過ごすわけにもいかず、夕食ぐらいは外に出て、肯徳基 ( kěn dé jī ケンタッキーフライドチキン ) の裏にあるお粥屋の常連となった。
ミン南食のお粥、トロッとし、出汁が適当に利き、夜、食するには腹にいい。トッピングも魚あり豚ありアヒルありピータンあり豆腐ありと様々。不思議なことにニワトリは扱ってない。魚は石斑魚 ( shí bān yú ) がいい。肉に比べると値が張るが、白身の適当に脂の乗った味がいい。朝昼はレトルト系が多く、不足する野菜を補うため青菜を注文する。その日その日で変わることがあるが、レタスのような菜っ葉がうまい。さっぱりとしそれでいて歯ごたえあり、噛むと青菜の汁がにじみ出てくる。味のある野菜だ。それに海帯 ( hǎi dài 昆布 ) を唐辛子と一緒に煮込んだ突き出し。〆て十元から十五元、おおよそ百五十円から二百五十円。この店、24時間営業。夜のお勤めのお嬢さん方が一人で、仲間と、客と一緒に利用するらしい。
食事を終えて買い出しに向かう。近くの地元系スーパー。ここでは品定めの目利きが必要だ。新鮮か昨日の売れ残りか読み取らなければならない。パッケージものもすぐには手を出さない。製造日を確認し、パッケージをちょっと強く圧してみて形崩れが起きないか中身が飛び出してこないか。それでも時としてはずれを引くことがある。手に入れるものは、乳製品、ヨーグルトにスライスチーズ。これは朝食用。トマトにキャベツはインラメの具に。週に二回ほど訪れている。一回の買い物に五十元から百元の間。750円から千五百円、決して安くはない。六月からはじまったマイバック制、アタシのカバンにはちゃんと買い物袋が収まっている。
このころには八時を回っている。一日人との会話がなかった。馴染みの珈琲店で店のお嬢さんたちと雑談に向かう。いや、電脳に向かってそれなりのことをしに出かける。客が少なく暇になると、お嬢さんが一人また一人やってきては話しかけてくれる。会話の練習もこなしている。
ところがである、昨日は店の空調機を修理していた。客はだれもいない。居るわけがない。店の中は蒸し風呂のようなのだ。夜とはいえ、ここアモイの夏、湿気が肌にへばりつく。息苦しくさえ感じる。あー、アタシの居場所がない。仕方ない、外のデッキテーブルで注文をとった。カフェラテのスモールカップが三十元、それと食パンを購入した。一斤十元。パンは店の自家製。ライ麦がうまい。トーストするとほかの店のものとの差が歴然と出る。味がありサックリ感が出てくる。
じっくりと居座り、blogをしたため、メールのやり取りを終え、日誌を書き終え、十時半過ぎだろうか帰路に就く。最後にマンション下のコンビニで缶ビールを購入して部屋に戻る。ビールひと缶三元、五十円、これは安いのだ。
消灯夜中の一時半、一日の終わりであります。ではまた明日。
[ MEMO: 馴染みの珈琲店、この日室内は蒸し風呂。工事の兄ちゃんが天井の空調機をいじくっている。この後、店の一番奥の喫煙室が空調され中に席を移した。]
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