Monday, July 7, 2008

[廈門] 無聊

・コーヒーが一杯30元?日本円でほぼ五百円だぜ!

物価の上昇がやけに激しい。コーヒーのような嗜好品だけでない、生鮮野菜も激しく価格が上下している。入荷があれば値が下がり、遅れれば倍近い値がつく。魚はスーパーだろうが路上の自由市場だろうがレストランだろうがどこでも肉より高値が付いている。

一方で株価は昨年の三分の一近くに落ち込んできたし、マンション価格も高止まりしていたものの、徐々に下がり始めているという。シンセンあたりでは三分の一も下落したという。人民元と米ドルの関係は直線で高値に向かっている。姐姐の亭主、米ドル契約でホクホクしていたが、当初1米ドル7.6人民元たったものが、今では6.7を切ってしまった。一割以上を失ったことになる。たまったものではない。

あーあ、国の経済とか外為のこととか気にしている場合ではないのだ。「無聊 wu2liao2 暇 」を持て余している場合ではないのだ。自分の置かれている厳しい状況をもっと見つめねば。

・アタシの身の回りを探って何を手に入れたいというのだ!

アタシの元いた会社の二階は幹部の個室になっている。建物全体が吹き抜けになっているおかげで、幹部の動きは一階にいても知ることができる。ボスの一言で幹部があわただしく動き回るさまは、ポチそのものだった。へー、大会社ってそういうものだったんだ、と知らされた。それは今でも変わっていないらしい。

馴染みの珈琲店でよく出会う方がいる。元の会社の影のボスの叔父さん。叔父さん、重役会の時だけ会社に顔を出している。叔父さん、アタシのことを間違って記憶していた。企業集団の他の部門の日本人と勘違いしていた。先日、ようやくアタシの名前を覚えていただいた。叔父さん、さっそく重役会の時にアタシの元ボスにアタシの話をしたらしい。

話をした翌日、ポチの一人、総経理からアタシに電話が入った。今近くにいるから話でもしましょうか。え、今更、もっと前に十分に時間あったでしょ。昼飯を彼からごちそうになったものの、話といえば変わり映えのしない、実現性の乏しい、大きな大きなお話ばかり。その席で元ボスが電話に入ってきた。来週にでも叔父さんと一緒に食事でもしようではないかと。

翌日、今度はもう一人のポチが電話をしてきた。ポチのくせに猫なで声である。[burikinekoさん、今どこに住んでいるの?え?あすこのマンションのなんという名前の棟?部屋は何階?何番?」先日偶然会ってその話はしただろうに、いまさら何?どうも脇に元ボスの影が、電話機の先に透けて見えている。

元ボスは、とっくの前に消えたアタシの何が知りたいというのだろう。影のボスの叔父さんの一言で何をアタフタしているのだろう。知りたいものだ。それにしても「無聊 wu2liao2 つまらない 」会社である。

[ MEMO: 「農村に住みたい」の中で紹介した同安の造り酒屋、前庭に並べられた酒壺の列。残念なのは口にすることができなかったこと。造り酒屋のある農村なんてとても魅力的に映ったのだが、同行した連中からは一応に他にもっといい場所があるあると却下された。いい場所って何?そう、仲間たちのコネが効く場所。 ]

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