Saturday, January 6, 2007

[廈門・210日] 老人力

blogger.comで投稿できなかった一月三日の記事、遅ればせながら投稿します。

廈門に着いてからの記事を見直してみる。まあまともな記事がない。それにときに感情的に書き殴ったものもあるし、感傷的なものもある。冷静に押さえた表現に出逢うとホッとしたりする。ああまだ脳みそは正常だと。なにしろ、百日以上も国外に居続けたことがない。衰えた思考が刺激を適当に抑えていたのかもしれない。我が元ボスが近頃さかんにぼやく。年取っていいことがある、つらかったことを忘れることだ、と。彼が口にするととても説得力がある。彼の人知れぬ苦悩を一番理解しているのは私だけなのだから。

新暦の元旦、幹部一同で会食会が催された。開催理由は七十才以上の幹部が退職する定めになり、そのうちの一人、彼の慰労会ということだ。会話も弾み、何が契機になったのか、KTV、カラオケに行こうということに。一番の年少者が三十九才という、いわば年長者のカラオケである。と一寸怖じ気ついていたのだが、いざ始まってみると、なんと高齢者が絶唱する歌がまた見事、老歌あり、流行歌あり、台湾語の歌あり、中国語の歌あり、アリアありと、高齢者御三方、入れ替わり立ち替わり歌い続けておりました。

今まで、高齢にもかかわらず仕事を続けてきたのにはやはり訳ありでした。何しろエネルギーが違う。このエネルギーが今後見れなくなるのは残念というほかない。これからの人生を満喫していただきたい。

[ 写真: 廈門の北にある町全部が石の町、ここに大学の先輩で先生でボスだった方の息子が住み込んでいる。石を刻んでいるので一度来てほしいといわれてすでに数ヶ月たってしまった。未だ訪れていない。ここには石の買い出しに出向く日本人が多い。あまり品のよくない連中という話なのだが、お金は持っている。我が老師、人生経験浅く、ひょこひょこついていって一度イヤな目に遭いかけたそうだ。 ]

No comments: